<Header>
<Author: 王勃>
<Title: 蜀中九日>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 精選唐詩鑑賞>
<Translator: 內田泉之助>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: >
<BookPage: 74>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
九月九日望鄉臺，
他席他鄉送客杯。
人情已厭南中苦，
鴻雁那從北地來。
<End Poem>
<Translation>
重陽の節句には高家に登って菊花の酒を飲み一年中の厄ばらいをするのが當時の風習であった。今日はその節句であるから、余もまたこの望郷墓に登って見たが、臺の名によってそぞろに思郷の情を催している折しも、隣座敷には他國の人が送別の宴を開いているのを見て、一層その情をそそられた。余等北人の情としては、かかる南方蜀の地に滯在するつらさにはもう厭きはて、一日も早く北に歸りたいと思っているのに、あの雁どもはなぜ北の方からわざわざこんな南へ飛んでくるのであろうか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
重陽の節句には高臺に登って菊花の酒を飲み一年中の厄ばらいをするのが當時の風習であった。今日はその節句であるから、余もまたこの望郷墓に登って見たが。
臺の名によってそぞろに思郷の情を催している折しも、隣座敷には他國の人が送別の宴を開いているのを見て、一層その情をそそられた。
余等北人の情としては、かかる南方蜀の地に滯在するつらさにはもう厭きはて、一日も早く北に歸りたいと思っているのに。
あの雁どもはなぜ北の方からわざわざこんな南へ飛んでくるのであろうか。
<End Formatted Translation>