題名: | 磧中作 |
作者: | 岑參 |
走馬西來欲到天,辭家見月兩回圓。今夜不知何處宿,平沙萬里絕人煙。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
毎日馬を走らせて西へ西へと進んで行けば、どこまで行っても果てしがなく、しまいには天にまでとどきそうだ。家を出てから、もう二度の満月を見た。さて、今夜はどこにとまることやら、見當もつかない。見わたすかぎり萬里もつづく平かな沙漠!どちらを見ても、人家の煙などいっさい目にはいらない。
馬(うま)を走(はし)らせて西來(せいらい) 天(てん)に到(いた)らんとす。 家(いへ)を辭(じ)して月(つき)の兩回(りゃうくわい)圓(まどか)なるを見る。 今夜(こんや) 知(し)らず 何(いづ)れの處(ところ)にか宿(しゅく)せん。 平沙(へいさ)萬里(ばんり) 人煙(じんえん)を絶(た)つ。 馬を走らせて西來 天に到らんとす。 家を辭して月の兩回圓なるを見る。 今夜 知らず 何れの處にか宿せん。 平沙萬里 人煙を絶つ。 馬を走らせて、西へ西へと進む。$このまま進めば$天にまでとどいてしまいそうだ。$我が$家を出てから、月が二度満ちるのを見た。今夜は$いったい$どこに宿ることになるのだろうか。広々とはてしなく続く砂漠には、人家の出す煙が、全く見えないのだから。 馬(うま)を走(はし)らせて西來(せいらい) 天(てん)に到(いた)らんと欲(ほっ)す 家(いへ)を辭(じ)して 月(つき)の兩回(りゃうくわい)円(まど)かなるを見(み)る。 今夜(こんや)は知(し)らず 何(いづ)れの処(ところ)にか宿(しゅく)するを 平沙(へいさ)万里(ばんり) 人煙(じんえん)を絶(た)ゆ 馬を走らせて西來 天に到らんと欲す 家を辭して 月の兩回円かなるを見る。 今夜は知らず 何れの処にか宿するを 平沙万里 人煙を絶ゆ 馬を西へ西へと走らせて、天に行きつかんばかりである。 家を出てから月がもう二回も満月となった。 今夜はどこに宿をとろうか。 砂漠は見渡す限り続き、人家の煙はどこにも見えない。 馬(うま)を走(はし)らせて西來天(せいらいてん)に到(いた)らんと欲(ほっ)す 家(いえ)を辭(じ)してより月(つき)の両回(りょうかい)円(まど)かなるを見(み)る。 今夜(こんや)知(し)らず 何(いず)れの処(ところ)にか宿(しゅく)せん 平沙(へいさ)万里(ばんり) 人煙(じんえん)を絶(た)ゆ 馬を走らせて西來天に到らんと欲す 家を辭してより月の両回円かなるを見る 今夜知らず 何れの処にか宿せん 平沙万里 人煙を絶ゆ 馬を走らせて西へ西へと向かっていると、やがて天にまで達しそうだ。家を出てからもう二回も月が満ちるのを見てきた。 今夜はどこに宿をとることになるのか。万里のかなたまで広がる沙漠には、ひとすじの民家の煙さえ見ることができない。 馬(うま)を走(はし)らせて西來(せいらい) 天(てん)に到(いた)らんと欲(ほっ)す、 家(いえ)を辭(じ)して月(つき)の兩回(りょうかい)円(まど)かなるを見る。 今夜(こんや)は知(し)らず 何(いず)れの処(ところ)にか宿(しゅく)せん、 平沙(へいさ)万里(ばんり) 人煙(じんえん)を絶(た)つ。 馬を走らせて西來 天に到らんと欲す、 家を辭して月の兩回円かなるを見る。 今夜は知らず 何れの処にか宿せん、 平沙万里 人煙を絶つ。 |