題名: | 送崔子還京 |
作者: | 岑參 |
匹馬西從天外歸,揚鞭只共鳥爭飛。送君九月交河北,雪裏題詩淚滿衣。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
君の馬は一騎、西の方、空のかなたから歸って來た。鞭をあげて馬を驅り、 全速力、まるで鳥が飛ぶようないきおいだね。君は都に歸られるのだから勇み勇んで行かれるのも無理はない。ときはまさに九月、ここ、交河の北では、もう寒さがきびしくて冬だ。雪のなかでお別れの詩を作っていると、涙がとめどなく出て、衣をぬらしてしまう。
匹馬(ひつば)西(にし)のかた天外(てんぐわい)より歸(かへ)る。 鞭(むち)を揚(あ)げて只々(ただ)鳥(とり)と飛(と)ぶを爭(あらそ)ふ。 君(きみ)を送(おく)る九月(くぐわつ) 交河(かうか)の北(きた)、 雪裏(せつり) 詩(し)を題(だい)して 淚(なんだ) 衣(ころも)に滿(み)つ。 匹馬西のかた天外より歸る。 鞭を揚げて只々鳥と飛ぶを爭ふ。 君を送る九月 交河の北、 雪裏 詩を題して 淚 衣に滿つ。 |