唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 暮春虢州東亭送李司馬歸扶風別廬
作者: 岑參
柳嚲鶯嬌花復殷,紅亭綠酒送君還。到來函谷愁中月,歸去磻谿夢裏山。簾前春色應須惜,世上浮名好是閑。西望鄉關腸欲斷,對君衫袖淚痕斑。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 柳がしだれ、鶯がかわいい群で鳴いて、花も濃いい赤さで咲きみだれている。朱塗りの驛亭で、綠の酒をくみかわし、君がかえってゆくのを送別する。君はこの地へ來て函谷關を照らす月を眺めては、憂鬱な氣分にとざされていたね。これから扶風の別荘に歸ってゆけば、いつも夢にみていた蟠溪のあたりの山々を目のあたり見ることができるのだ。ごらん、簾の前の春もたけなわのこの景色こそ大切にしようではないか。 浮き雲のような世間の名聲など、むなしいものではないか。君が行ってしまって、わたしはここにとり殘される。わたしも都のかたほとりにあるわが家のことを思えば、 腸がちぎれるように悲しいよ。君とむかいあっているうちに、衣のそでに涙がはらはらと落ちて、まだらなあとがついた。
柳嚲(やなぎた)れ鶯(うぐひす)嬌(こ)びて花(はな) 復(また) 殷(あか)し。 紅亭(こうてい) 綠酒(りょくしゅ) 君(きみ)が還(かへ)るを送(おく)る。 到(いた)り來(きた)りし函谷(かんこく) 愁中(しうちゅう)の月(つき)。 歸(かへ)り去(さ)る磻溪(はんけい) 夢裏(むり)の山(やま)。 簾前(れんせん)の春色(しゅんしょく) 應(まさ)に須(すべか)らく惜(を)しむべし。 世上(せじゃう)の浮名(ふめい) 好(よ)し是(こ)れ閒(かん)なり。 西(にし)のかた鄉關(きゃうくわん)を望(のぞ)めば腸斷(はらわたた)へんとす。 君(きみ)に對(たい)して衫袖(さんしう) 淚痕(るいこん)班(まだら)なり。
柳嚲れ鶯嬌びて花 復 殷し。 紅亭 綠酒 君が還るを送る。 到り來りし函谷 愁中の月。 歸り去る磻溪 夢裏の山。 簾前の春色 應に須らく惜しむべし。 世上の浮名 好し是れ閒なり。 西のかた鄉關を望めば腸斷へんとす。 君に對して衫袖 淚痕班なり。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系