唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 幽居
作者: 韋應物
貴賤雖異等,出門皆有營。獨無外物牽,遂此幽居情。微雨夜來過,不知春草生。青山忽已曙,鳥雀繞舍鳴。時與道人偶,或隨樵者行。自當安蹇劣,誰謂薄世榮。
英譯: THE noble and the lowly, each in their own way All take part in the world's business. Having no share in mundane strife, I have chosen to live like a recluse. Night's drizzle over, $(to my astonishment,)$ The spring grasses rapidly revive; On a sudden, dawn rises over the blue hills, And around the house the birds assemble singing. I consort with Taoist priests frequently Or follow along the tracks of the woodmen. I live a life that suits my every weakness. Who says I am merely fleeing worldly honours?
日譯: 人には身分の高いものや身分の低いものがあるが、そんな階級に上下の差別はあっても、自分の家の門を出たら、あくせくと世わたりの営みをやっているのだ。ただわたしだけは、地位だの財産だのなんのかのと、自分の外がわにあるものの索制を受けずに、この浮世ばなれのした閑靜な生活を心ゆくばかり楽しむことができた。昨夜、小雨がひとしきり降ったが、あれで春草も萌え出したかしら。と思っているうちに、はや屋外の青山はほのぼのと明けかかり、雀などの小鳥どもが家のまわりでさえずりはじめた。 一日の仕事としては、あるときは、道人を相手に談笑したり、またあるときは樵夫のあとについて山に登ったりする以外に、餘念はない。わたしはどうせ世わたりなど下手くそな、おろかものだから、當然それで満足しているわけ。格別、わざと自分からお高くとまって、世俗の榮譽を輕視するなんて大それた考えをもっているわけではない。
貴賤(きせん) 等とうを異(こと)にすと雖(いへど)も、 門(もん)を出(い)づれば皆(みな) 營(えい)あり。 獨(ひと)り外物(ぐわいぶつ)の牽(ひ)くなく、 此(こ)の幽居(いうきょ)の情(じゃう)を遂(と)ぐ。 微雨(びう) 夜來過(やらいす)ぐ。 知(し)らず 春(しゅんさう)の生(しゃう)ずるを。 青山(せいざん) 忽(たちな)ち已(すで)に曙(あ)け、 鳥雀舎(てうじゃく)を繞(めぐ)って鳴(な)く。 時(とき)に道人(だうじん)と偶(ぐう)し、 或(あるひ)は樵者(せうしゃ)に隨(いたが)って行(ゆ)く 自(みづか)ら當(まさ)に塞劣(けんれつ)に安(やす)んずべし。 誰(たれ)か世榮(せいえい)を薄(うす)んずと謂(い)はん。
貴賤 等を異にすと雖も、 門を出づれば皆 營あり。 獨り外物の牽くなく、 此の幽居の情を遂ぐ。 微雨 夜來過ぐ。 知らず 春草の生ずるを。 青山 忽ち已に曙け、 鳥雀舎を繞って鳴く。 時に道人と偶し、 或は樵者に隨って行く 自ら當に塞劣に安んずべし。 誰か世榮を薄んずと謂はん。
身分の高い者と、低い者と、その階級は違ってはいても、 家を出れば皆あくせくと働いている。 私ひとりは、地位や財産といった外物にひかれることなく、 世俗の塵にそまらないひっそりとした住まいでの心情を、 存分に味わっている。 しとしととした雨が、夕べから降っていた。 今朝はきっと春の草が萌えでていることだろう。 青々とした山がさっとあけてくると、小鳥たちが家のまわりでさえずり始めた。 こうした生活の中で私は、時には僧侶といっしょに座ったり、 またある時は木こりにくっついて山の中に行ったりする。 私には世渡りの才能がないのだが、それに満足すべきだと思っている。 だれが世俗の栄誉を軽蔑しようか。
貴賤(きせん) 等(とう)を異(こと)にすと雖(いえど)も 門(もん)を出(い)ずれば皆(みな)営(いとな)み有(あ)り 獨(ひと)り外物(がいぶつ)の牽(ひ)く無(な)く 此(こ)の幽居(ゆうきょ)の情(じょう)を遂(と)ぐ 微雨(びう) 夜來(やらい)過(す)ぐ 知(し)らず 春(しゅんそう)の生(しょう)ずるを 青山(せいざん)忽(たちま)ち已(すで)に曙(あ)け 鳥雀舎(ちょうじゃくしゃ)を繞(めぐ)りて鳴(な)く 時(とき)に道人(どうじん)と偶(ぐう)し 或(ある)いは樵者(しょうしゃ)に隨(したが)って行(ゆ)く 自(みずか)ら当(まさ)に塞劣(けんれつ)に安(やす)んずべし 誰(たれ)か世栄(せいえい)を薄(うと)んずと謂(い)わん
貴賤 等を異にすと雖も 門を出ずれば皆営み有り 獨り外物の牽く無く 此の幽居の情を遂ぐ 微雨 夜來過ぐ 知らず 春の生ずるを 青山忽ち已に曙け 鳥雀舎を繞りて鳴く 時に道人と偶し 或いは樵者)に隨って行く 自ら当に塞劣に安んずべし 誰か世栄を薄んずと謂わん

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系