題名: | 橫吹曲辭 出塞 一 |
作者: | 王昌齡 |
秦時明月漢時關,萬里長征人未還。但使龍城飛將在,不教胡馬度陰山。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
秦時の明月 漢時の関
ありし昔は今もなお
万里に遠く出で征きし
夫はいまだ帰り来ず
その名 竜城に聞こえたる
飛将軍だに今在らば
夷狄の騎馬も陰山を
越えくることはよもあらじ
秦時(しんじ)の明月 漢時(かんじ)の関(かん) 万里(ばんり) 長征(ちょうせい) 人(ひと)未(いま)だ還(かえ)らず 但(ただ)竜城(りょうじょう)の飛将(ひしょう)をして在(あ)らしめば 胡馬(こば)をして陰山(いんざん)を渡(わた)らしめざるに 秦時の明月 漢時の関 万里 長征 人未だ還らず 但竜城の飛将をして在らしめば 胡馬をして陰山を渡らしめざるに 天上の明月も地上の關門も皆秦漢以来變らない。邉境の守備またいつまでも織いて止まぬ。さればその名月を眺め、その開門を越えて、万里の外地に遠征した人はいくらあったか知れぬが、今以て無事に還ったものはない。多くは異域に骨をさらしてしまうのである。もしもただ龍城に戦って勇名をとどろかした飛將軍李廣の如き名將を、今の世に在らせたならぽ、胡兵の馬共をして陰山を越えて中國を侵させる事はあるまいものを。 秦時(しんじ)の明月(めいけつ)漢時(かんじ)の關(くわん)、萬里(ばんり)長征(ちゃうせい)人(ひと)未(ま)だ還(かへ)らず。但(ただ)龍城(りょうじゃう)の飛將(ひしゃう)をして在(あ)らしめば、胡馬(こば)をして陰山(いんさん)を渡(わた)らしめじ。 秦時の明月漢時の關、萬里長征人未だ還らず。但龍城の飛將をして在らしめば、胡馬をして陰山を渡らしめじ。 あの明月は秦の時代とかわらぬ光を放っているし、この關所は漢の時代に建てられたものだ。秦漢の昔から塞外の蠻族との粉争は絶えなかったのだ。はるばる里の道をとおって従軍して来た自分も、 まだなかなか横行する蠻族を追っ拂って凱旋するなどというわけにはいかない。ただ、昔、飛將軍とうたわれた李廣のような名將が味方にあったなら、エビスの騎馬などがずぅずうしく陰山を越えて侵入するようなことはさせなかっただろうに。 秦時(しんじ)の明月(めいげつ) 漢時(かんじ)の關(くわん)。 萬里(ばんり)長征(ちゃうせい) 人(ひと)未(いま)だ還(かへ)らず。 但々(ただ)龍城(りょうじゃう)の飛將(ひしゃう)をして在(あ)らしめば、 胡馬(こば)をして陰山(いんざん)を度(わた)らしめず。 秦時の明月 漢時の關。 萬里長征 人未だ還らず。 但々龍城の飛將をして在らしめば、 胡馬をして陰山を度らしめず。 |