題名: | 長安遇馮著 |
作者: | 韋應物 |
客從東方來,衣上灞陵雨。問客何爲來,采山因買斧。冥冥花正開,颺颺燕新乳。昨別今已春,鬢絲生幾縷。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
旅人(たびびと)馮著が東(ひがし)からやって来た。その衣服(いふく)の上(うえ)には、長安(ちょうあん)東郊(とうこう)の覇陵でぬれた雨(あめ)の痕(あと)がみられた。旅人(たびびと)である君(きみ)に、どうしてやって来(き)たかを問(と)えば、山(やま)で薪(たきぎ)をとるために、斧(おの)を買(か)おうとしてと答(こた)えた。今(いま)こんもりと咲(さ)き重(かさ)なって、花(はな)はまさに盛(さか)んに開(ひら)いており、ひるがえるように燕(つばめ)は飛(と)んで、生(う)まれたばかりの子(こ)つばめをを養(やしな)い育(そだ)てている。
昨年(さくねん)別(わか)れたばかりなのに、今(いま)は、はや新(あたら)しい年(とし)の春(はる)を迎(むか)えた。そのわずかの間(あいだ)に君(きみ)のびんの毛(け)には、いくすじかの白髪(しらが)が生(しょう)じてしまっている。
旅人馮著が東からやって来た。その衣服の上には、長安東郊の覇陵でぬれた雨の痕がみられた。旅人である君に、どうしてやって来たかを問えば、山で薪をとるために、斧を買おうとしてと答えた。今こんもりと咲き重なって、花はまさに盛んに開いており、ひるがえるように燕は飛んで、生まれたばかりの子つばめをを養い育てている。 昨年別れたばかりなのに、今は、はや新しい年の春を迎えた。そのわずかの間に君のびんの毛には、いくすじかの白髪が生じてしまっている。 客(かく) 東方(とうほう)より来(きた)る、衣上(いじょう) 満陵(まんりょう)の雨(あめ) 客(かく)に問(と)う 何為(なんす)れぞ来(きた)るやと、山(やま)に采(と)るに 斧(おの)を買(か)うに因(よ)ると 冥冥(めいめい)として 花(はな)正(まさ)に開(ひら)き、颺颺(ようよう)として 燕(つばめ)新(あらた)に乳(にゅう)す 昨別(さくわか)れ 今(いま)已(すで)に春(はる)にして、鬢糸(びんし) 幾縷(いくる)を生(しょう)じ 客 東方より来る、衣上 満陵の雨 客に問う 何為れぞ来るやと、山に采るに 斧を買うに因ると 冥冥として 花正に開き、颺颺として 燕新に乳す 昨別れ 今已に春にして、鬢糸 幾縷を生じ 東からやって来た君の きものに編陵の雨のあと なにしに来たかと尋ねれば 山の柴採る斧買いに こんもり花は咲きみちて すいすい飛びかう親つばめ まだ一年しか経たぬのに 髪にはいつか白い系 客(かく) 東方従(よ)り来たる 衣上(い じよう) 灞陵(はりょう)の雨 客(かく)に問う 何(なんす)為れぞ来たるや 山に采(と)るに 斧(おの)を買(か)うに因(よ)ると 冥冥(ぬいめい) 花 正に開き 颺颺(ようよう) 燕(つばめ)新たに乳(にゅう)す 昨(きのう)別れ 今 已(すで)に春なり 鬢絲(びんし) 幾縷(いくる)を生ず 客 東方従り来たる 衣上 灞陵の雨 客に問う 何為れぞ来たるや 山に采るに 斧を買うに因ると 冥冥 花 正に開き 颺颺 燕新たに乳す 昨別れ 今 已に春なり 鬢絲 幾縷を生ず |