題名: | 登樓寄王卿 |
作者: | 韋應物 |
踏閣攀林恨不同,楚雲滄海思無窮。數家砧杵秋山下,一郡荆榛寒雨中。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
中央にあって臺閣に登り活躍するにしても、林下に隠れて清遊するにしても、いずれにせよ、昔のようにあなたといっしょにおれないことが殘念です。高樓に登ってあなたのことを思う。西は楚國の空に浮かぶ雲、東は果てしもない海原がつづく、この土地は邊鄙な田舎です。見渡せば、秋も深く、山の下に散在する人家では、あちこちで砧うつ聲がきこえ、この郡内いたるところ荊の茂みがつらなり、さむざむとした雨のなかにぬれそぼっていてわびしいこと。
閣(かく)を踏(ふ)み林(はやし)に攀(よ)ぢて 同(おな)じうせざるを恨(うら)む。 楚雲(そうん)滄海(さうかい) 思(おもひ) 窮(きは)まり(な)無し。 數家(すうか)の砧杵(ちんしょ) 秋山(しうざん)の下(もと)、 一郡(いちぐん)の荆榛(けいしん) 寒雨(かんう)の中(うち)。 閣を踏み林に攀ぢて 同じうせざるを恨む。 楚雲滄海 思 窮まり無し。 數家の砧杵 秋山の下、 一郡の荆榛 寒雨の中。 |