唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 郡齋雨中與諸文士燕集
作者: 韋應物
兵衛森畫戟,宴寢凝清香。海上風雨至,逍遙池閣涼。煩疴近消散,嘉賓復滿堂。自慙居處崇,未覩斯民康。理會是非遣,性達形迹忘。鮮肥屬時禁,蔬果幸見嘗。俯飲一杯酒,仰聆金玉章。神歡體自輕,意欲凌風翔。吳中盛文史,羣彥今汪洋。方知大藩地,豈曰財賦疆。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 官舎(かんしゃ)の外(そと)には護衛兵(ごえいへい)のいろどられたほこが、おびただしくおごそかに並(なら)んでおり、奥座敷(おくざしき)では、今(いま)しも潜(ひそむ)らかなかおりの香(かおり)が、たきこめられている。海(うみ)のかなたから、風(かぜ)と雨(あめ)とがやって来(き)て、のんびりと気(き)ままに楽(たの)しんでいる身(み)には、池(いけ)のほとりの高殿(たかどの)は、涼(すず)しく感(かん)じられる。 わたしのわずらわしい病気(びょうき)も、最近(さいきん)ようやくよくなって、りっぱ賓客(ひんか)たちが、表座敷(ひょうざしき)いっぱいに集(あつ)まった。自分(じぶん)は刺史(しし)という高位(こうい)にいて、いまだに、この蘇州(そしゅう)の人民(じんみん)の安楽(あんらく)な生活(せいかつ)を実現(じつげん)して、眼前(がんぜん)にし得(え)ないことが、恥(は)ずかしい。物事(ものごと)の道理(どうり)をよく理解(りかい)し、会得(えとく)して、是非善悪(ぜひぜんあく)にこだわらなくなり、自分(じぶん)の性情(せいじょう)が、広(ひろ)くのびのびとした境地(きょうち)に達(たっ)して、外形(がいけい)に現(あらわ)れる行為(こうい)としての礼節(れいせつ)などにとらわれることを忘(わす)れ去(さ)りたいものだ。 鮮魚(せんぎょ)と肥肉(ひにく)は、夏(なつ)の暑(あつ)い時節(じせつ)のために食(た)べられないが、野菜(やさい)やくだものは、幸(さいわ)いにも味(あじ)わえる。下(した)を向(む)いて一杯(いっぱい)の酒(さけ)を飲(の)み、上(うえ)を向(む)いてこの席(せき)で作(つく)られる、皆(みな)さんのりっぱな詩文(しぶん)に耳(みみ)を傾(かたむ)けよう。心(こころ)はよろこび楽(たの)しんで、体(からだ)は自然(しぜん)に軽(かる)くなり、思(おも)いは、風(かぜ)に乗(の)って空高(そらだか)く飛(と)んでいこうとする。 この呉中(ごちゅう)蘇州(そしゅう)の地(ち)は、文学(ぶんがく)・文化(ぶんか)の盛(さか)んな土地柄(とちがら)で、多(おお)くのすぐれた人々(ひとびと)が、現在(げんざい)たくさん集(あつ)まっている。そこでこ今(いま)こそわかった。この蘇州(そしゅう)という大(おお)きな諸侯(しょこう)の国(くに)は、けっして経済的(けいざいてき)な豊(ゆた)かさばかりではない文化的(ぶんかてき)にも発達(はったつ)した地方(ちほう)であるということが。
官舎の外には護衛兵のいろどられたほこが、おびただしくおごそかに並んでおり、奥座敷では、今しも潜らかなかおりの香が、たきこめられている。海のかなたから、風と雨とがやって来て、のんびりと気ままに楽しんでいる身には、池のほとりの高殿は、涼しく感じられる。 わたしのわずらわしい病気も、最近ようやくよくなって、りっぱ賓客たちが、表座敷いっぱいに集まった。自分は刺史という高位にいて、いまだに、この蘇州の人民の安楽な生活を実現して、眼前にし得ないことが、恥ずかしい。物事の道理をよく理解し、会得して、是非善悪にこだわらなくなり、自分の性情が、広くのびのびとした境地に達して、外形に現れる行為としての礼節などにとらわれることを忘れ去りたいものだ。 鮮魚と肥肉は、夏の暑い時節のために食べられないが、野菜やくだものは、幸いにも味わえる。下を向いて一杯の酒を飲み、上を向いてこの席で作られる、皆さんのりっぱな詩文に耳を傾けよう。心はよろこび楽しんで、体は自然に軽くなり、思いは、風に乗って空高く飛んでいこうとする。 この呉中蘇州の地は、文学・文化の盛んな土地柄で、多くのすぐれた人々が、現在たくさん集まっている。そこでこ今こそわかった。この蘇州という大きな諸侯の国は、けっして経済的な豊かさばかりではない文化的にも発達した地方であるということが。
兵衛(へいえい) 画戟森(がけきしん)として、燕寝(えんしん) 清香(せいこう)凝(こ)る 海上(かいじょう) 風雨(ふう)至(いた)り、逍遙(しょうよう)すれば池閣(ちかく)涼(すず)し 煩疴(はんあ) 近(ちか)く消散(しょうさん)し、嘉賓(かひん) 復(ま)た堂(どう)に満(み)つ 自(みざから)慚(は)づ 居処(きょしょ)崇(たか)くして、未(いま)だ斯(こ)の民(たみ)の康(やす)きを覩(み)ざるを 理会(りかい)して 是非(ぜひ)をば遣(や)り、性達(せいたっ)して 行迹(けいせき)忘(わす)れん 鮮肥(せんび)は 時(とき)の禁(きん)に属(ぞく)すれども、蔬果(そか)は 幸(さいわい)に嘗(ため)らる 俯(ふ)しては 一杯(いっぱい)の酒(さけ)を飲(の)み、仰(あお)ぎては 金玉(きんぎょく)の章(しょう)を聆(き)く 神歓(しんよろこび) 体(たい)自(おのずか)ら軽(かろ)く、意(い)風(かぜ)を凌(しの)ぎて翔(かけ)んと欲ほっす 呉中(ごちゅう)文史(ぶんし)盛(さか)んにして、群彥(ぐんげん)今(いま)汪洋(おうよう)たり 方(まさ)に知(し)る 大藩(だいはん)の地(ち)、豈(あ)に財賦(ざいふ)のみ強(きょう)と曰(い)はんやと
兵衛 画戟森として、燕寝 清香凝る 海上 風雨至り、逍遙すれば池閣涼し 煩疴 近く消散し、嘉賓 復た堂に満つ 自慚づ 居処崇くして、未だ斯の民の康きを覩ざるを 理会して 是非をば遣り、性達して 行迹忘れん 鮮肥は 時の禁に属すれども、蔬果は 幸に嘗らる 俯しては 一杯の酒を飲み、仰ぎては 金玉の章を聆く 神歓 体自ら軽く、意風を凌ぎて翔んと欲ほっす 呉中文史盛んにして、群彥今汪洋たり 方に知る  大藩の地、豈に財賦のみ強と曰はんやと
おもてには衛士の武器がおごそかに列んでいるが 奥の座敷には潜香がたきこめてある 海上からあめかぜが訪れて 池辺のやかたはのとかに涼しい 病いもやっと癒えて こよいは嘉き客がまた堂に満ちた 顧みれば高い地位を汚している我身こそ愧しい 民はいまなお安らぎを得ていないのだ ああ それを思えば 自然の理  を会得して人の世の足非をなげうち 心に達観して物我の形迹を忘れたい 暑熱の今とて鮮魚と肥肉は用いられぬが 幸いに野菜や果物を味わいたまえ 俯して一杯の酒をくみ 仰いで諸君の名作を聴こう 心たのしめば身体も軽く 風に乗って空かけるような気持だ 蘇州はがんらい文化の地 多くの文士がここに集まる されば知るこの大城市は 財が豊かなばかりではないことを
兵衛(へいえい) 画(が)戟森( げきしん)たり 宴寝(えんしん) 清香(せいこう)を凝(こ)らす 海上(かいじょう)より風雨(ふうう)至(いた)り 消遙(しょうょう)すれば池(ち)閣(かく)涼(すず)し 煩疴(はんあ) 近(ちか)く消散(しょうさん)し 嘉賓(かひん) 復(また)堂(どう)に満(み)つ 自(みずか)ら漸(は)づ 居(い)る処(ところ)の崇(たか)きを 未(いま)だ斯(こ)の民(たみ)の康(やす)きを瞻(す)ず 理会(りかい)して 是非(ぜひ)を遣(や)り 性達(せいたっ)して 形迹(けいせき)を忘(わすれ)る 鮮肥(せんび) 時(とき)の禁(きん)に属(ぞく)すれども 蔬果(そか) 幸(さいわ)いに嘗(な)められよ 俯(ふ)して一杯(いっぱい)の酒(さけ)を飲(の)み 仰(あお)いで金玉(きんぎょく)の章(しょう)を玲(き)く 神(しん)歓(よろこ)んで 体(たい) 自(みずか)ら軽(かる)く 意(い) 風(かぜ)を凌(しの)いで翔(か)けらむと欲(ほっ)す 呉中(ごちゆう) 文史(ぶんし)盛(さか)んに 羣彦(ぐんげん) 今(いま)汪洋(おうよう)たり 方(まさ)に知(し)る 大藩(だいはん)の地(ち) 豈(あに) 財賦(ざいふ)の強(まさ)るとのみ曰(い)わむや
兵衛 画戟森たり 宴寝 清香を凝らす 海上より風雨至り 消遙すれば池閣涼し 煩疴 近く消散し 嘉賓 復堂に満つ 自ら漸づ 居る処の崇きを 未だ斯の民の康きを瞻ず 理会して 是非を遣り 性達して 形迹を忘る 鮮肥 時の禁に属すれども 蔬果 幸いに嘗められよ 俯して一杯の酒を飲み 仰いで金玉の章を玲く 神歓んで 体 自ら軽く 意 風を凌いで翔けらむと欲す 呉中 文史盛んに 羣彦 今汪洋たり 方に知る 大藩の地 豈 財賦の強るとのみ曰わむや

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系