題名: | 靜夜思 |
作者: | 李白 |
牀前明月光,疑是地上霜。舉頭望明月,低頭思故鄉。 | |
英譯: |
Moonlight in front of my bed-
I took it for frost on the ground!
I lift my eyes to watch the mountain moon,
lower them and dream of home.
I wake, and moonbeams play around my bed, Glittering like hoar-frost to my wandering eyes; Up towards the glorious moon I raise my head, Then Iay me down and thoughts of home arise. THE moon shines on my bed brightly, So that I mistook it for frost on the ground. I gaze at the moonlight with head uplifted; Now my head droops, and my thoughts turn homeward. Moonlight in front of my bed- I took it for frost on the ground! I lift my eyes to watch the mountain moon, lower them and dream of home. I see the moonlight shining on my couch. Can it be that frost has fallen? I lift my head and watch the mountain moon, Them my head droops in meditation of earth. Moonlight in front of me bed— I took it for frost on the ground! I lift my head, gaze at the bright moon, lower it and dream of home. Moonlight in front of $(my)$ bed— I took it for frost on the ground! I lift $(my)$ eyes to watch the mountain moon, lower them and dream of home. Before my bed there is bright moonlight So that it seems like frost on the ground: Lifting my head I watch the bright moon, Lowering my head I dream that I'm home. |
日譯: |
寝台(しんだい)の前(まえ)までさしこんだ月(つき)の光(ひかり)は、あくまでも明(あかる)るい。その寝台(しんだい)の前(まえ)の床(とこ)の上(うえ)を照(て)らす月(つき)の光(ひかり)を地面(ちめん)に降(ふ)りた霜(しも)ではないかと疑(うたが)い思(おも)ったことだ。
わたしは顔(かお)をあげては、明(あか)るい月(つき)をながめやり、また顔(かお)をふせては、故郷(こきょう)を遠(とお)く思(おも)いやるのだった。
寝台の前までさしこんだ月の光は、あくまでも明るい。その寝台の前の床の上を照らす月の光を地面に降りた霜ではないかと疑い思ったことだ。 わたしは顔をあげては、明るい月をながめやり、また顔をふせては、故郷を遠く思いやるのだった。 牀前(しょうぜん) 月光(げっこう)明(あき)らかなり、疑(うたが)うらくは是(こ)れ 地上(ちじょう)の霜(しも)かと 頭(かお)を挙(あ)げて 明月(めいげつ)を望(のぞ)み、頭(かお)を地(た)れて 故鄉(こきょう)を思(おも)う 牀前 月光明らかなり、疑うらくは是れ 地上の霜かと 頭を挙げて 明月を望み、頭を地れて 故鄉を思う 寝臺の前が明るく白く輝いているのを見た。おや、地上に霜がおりている。しかし、頭をもたげて空をあおぐと、山のうえにかかった月を見た。ああ、 のか、とまたうなだれて、故郷のことを思いつづけている自分だった。 牀前(しゃうぜん) 月光(げつくわう)を看(み)る。 疑( うたが)ふらくは是(こ)れ地上(ちじゃう)の霜(しも)ならんかと。 頭(かうべ)を舉(あ)げて山月(さんげつ)を望(のぞ)み、 頭(かろべ)を低(た)れて故郷(こきゃう)を思(おも)ふ。 牀前 月光を看る。 疑ふらくは是れ地上の霜ならんかと。 頭を舉げて山月を望み、 頭を低れて故郷を思ふ。 静かな夜、ふと目をやる寝床の前に映ずるま白な光。庭一面の霜かと疑ったが、それは霜ではなくて、月の光のさしこんでいるのであった。月と氣づいて頭をあげると山の端に明月が輝いている。月を望んで故郷を思い出し、頭をたれて感慨に沈んだ。 牀前(しゃうぜん)月光(げつくわう)を看(み)る。疑(うたが)ふらくは是(こ)れ地上(ちじゃう)の霜(しも)かと。頭(かうべ)を舉(あ)げて山月(さんげつ)を望(のぞ)み、頭(かうべ)を低(た)れて故鄉(こきゃう)を思(おも)ふ。 牀前月光を看る。疑ふらくは是れ地上の霜かと。頭を舉げて山月を望み、頭を低れて故鄉を思ふ。 秋の静かな夜、寝台の前に月の光が白くさしこむのを見て、地上に降った霜かと思った。 だが、よくよく見ると、霜ではない。そこで光をたどって頭 をあげてみると、山の端に月がかかっている。 その月をながめているうちに、故郷のことが思いおこされ、 頭は知らず知らずうなだれて、望郷の念にひたる。 牀前(しょうぜん) 月光(げつこう)を看(み)る 疑(うたが)うらくは是(こ)れ 地上(ちじょう)の霜(しも)かと 頭(こうべ)を舉(あ)げて山月(さんげつ)を望(のぞ)み 頭(こうべ)を低(た)れて故郷(こきょう)を思(おも)う 牀前 月光を看る 疑うらくは是れ 地上の霜かと 頭を舉げて山月を望み 頭を低れて故郷を思う ベッドの前にそそぐ月の光をみて、まるで地上におりた霜ではないかと思った。頭をあげて山の端の月を仰ぎ、また頭をたれて故郷 を思う。 牀前(しゃうぜん) 月光(がつくわ)を看(み)る 疑(うたが)うらくは是(こ)れ 地上(ちじゃう)の霜(しも)かと 頭(かうべ)を挙(あ)げて 山月(さんげつ)を望(のぞ)み 頭(かうべ)を低(た)れて 故鄕(こきゃう)を思(おも)ふ 牀前 月光を看みる 疑うらくは是れ 地上の霜かと 頭を挙げて 山月を望み 頭を低れて 故鄕を思ふ 寝台のあたりに月の光がさしこんできて、あまりの白さに霜が下りたのではないかと思った。 頭をあげて山にかかる月を眺めていると、故郷への思いがつのって、ひとりでに頭がたれてくる。 牀前(しょうぜん) 月光(げつくわう)を看(み)る。 疑(うたが)うらくは是(こ)れ地上(ちじょう)の霜(しも)かと。 頭(こうべ)を舉(あ)げて山月(さんげつ)を望(のぞ)み、 頭(こうべ)を低(た)れて故鄉(こきょう)を思(おも)う。 牀前 月光を看る。 疑うらくは是れ地上の霜かと。 頭を舉げて山月を望み、 頭を低れて故鄉を思う。 |