題名: | 清平調詞三首 二 |
作者: | 李白 |
一枝穠豔露凝香,雲雨巫山枉斷腸。借問漢宮誰得似,可憐飛燕倚新妝。 | |
英譯: |
She is a flowering peony, the dewdrops restraining the perfume.
Shall the King be ashamed of his dreams of Cloud and Rain?
Pray, who in the palace of Han could be likened to her on earth,
Save Lady Flying Swallow when newly dressed in her loveliness?
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日譯: |
ひとえだの濃艶な花に露が香りを凝らしたあでやかさ。
かりねの夢にたちあらわれた巫山の神女は朝には空ゆく雲となり、夕ベには降る雨となって楚の王さまに斷腸の思いをさせたというが、おぞましや、楚の王さまの眼の低さよ。
あの偉大なる漢王朝のはなやかなりしころ、長安の宮殿には歴代多くの美人の物語 がかたりつたえられているけれど、そのうちで、いったい誰がこの美しいお方に匹敵 し得るであろうか。
あの愛らしい趙飛燕がいっしょうけんめい新しくお化粧したその刹那、どうやら、しばし美を競うことができるだろうか。
一枝(いつし)の濃艶(のうえん) 露(つゆ) 香(かう)を凝(こ)らす。 雲雨(うんう)巫山(ふざん) 枉(ま)げて斷膓(だんちゃう)。 借問(しゃもん)す 漢宮(かんきゅう) 誰(たれ)か似(に)るを得(え)たる。 可憐(かれん)の飛燕(ひえん) 新粧(しんしゃう)に倚(よ)る。 一枝の濃艶 露 香を凝らす。 雲雨巫山 枉げて斷膓。 借問す 漢宮 誰か似るを得たる。 可憐の飛燕 新粧に倚る。 |