題名: | 玉階怨 |
作者: | 李白 |
玉階生白露,夜久侵羅襪。却下水晶簾,玲瓏望秋月。 | |
英譯: |
White dew grows on the jade stairs.
When night comes it wets her silk shoes.
She comes in, lets fall the crystal screen,
And gazes through it at the autumn moon.
On Marble Stairs still grows the white dew That has all night soaked her silk slippers, But she lets down her crystal blind now And sees through glaze the moon of autumn. Cold dews of night the terrace crown, And soak my stockings and my gown; I'll step behind The crystal blind, And watch the autumn moon sink down. |
日譯: |
美(うつく)しい宮殿(きゅうでん)の階段(かいだん)に白露(はくろ)が降(ふ)りて、夜(よる)がふけるまで長(なが)く立(た)ちつくしていると、その夜露(よつゆ)の冷ややかさが薄網(うすあみ)の靴下(くつした)にしみ通(とお)ってくる。
わたしは水晶(すいしょう)のすだれを下(さ)げおろして、そのすだれ越(こ)しにあざやかに美(うつく)しく照(て)りわたる秋(あき)の月(つき)をながめやるばかりなのだ。
美しい宮殿の階段に白露が降りて、夜がふけるまで長く立ちつくしていると、その夜露の冷ややかさが薄網の靴下にしみ通ってくる。 わたしは水晶のすだれを下げおろして、そのすだれ越しにあざやかに美しく照りわたる秋の月をながめやるばかりなのだ。 玉階(ぎょくかい)に白露(はくろ)生(しょう)じ、夜(よる)久(ひさ)しくして 羅韈(らべつ)を侵(おか)す 水精(すいしょう)の簾(すだれ)を却下(きゃくか)して、玲瓏秋月(れいろうしゅうげつ)を望(のぞ)む 玉階に白露生じ、夜久しくして 羅韈を侵す 水精の簾を却下して、玲瓏秋月を望む 美しき階に白い夜露がおりて、この夜ふけ、絹のくつしたを通って沁み入ってくる。夜の冷気を避けようと水晶の簾をおろしたら、きらきらと簾ごしに秋の月が見える。 玉階(ぎょくかい)に 白露(はくろ)生(しゃう)じ 夜(よる)久(ひさ)しくして 羅韈(らべつ)を侵(をか)す 水精(すいしゃう)の簾(すだれ)を却下(きゃくか)するも 玲瓏(れいろう)として 秋月(しゅうげつ)を望(のぞ)む 玉階に 白露生じ 夜久しくして 羅韈を侵す 水精の簾を却下するも 玲瓏として 秋月を望む |