題名: | 題大禹寺義公禪房 |
作者: | 孟浩然 |
義公習禪處,結構依空林。戶外一峰秀,階前羣壑深。夕陽連雨足,空翠落庭陰。看取蓮花淨,應知不染心。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
義公(ぎこう) 禅寂(ぜんじゃう)を習(なら)ふ。
宇(う)を結(むす)んで空林(くうりん)に依(よ)とる。
戶外(こぐわい) 一峰秀(いつぼうひい)で、
階前(かいぜん) 衆壑深(しゅうがくふか)し。
夕陽(せきやう)は雨足(うそく)に連(つらな)り、
空翠(くうすゐ)は庭陰(ていいん)に落(お)つ。
蓮花(れんげ)の浄(きょ)きを看取(かんしゅ)して、
方(まさ)に不染(ふぜん)の心(こころ)を知(し)る。
義公 禅寂を習ふ。 宇を結んで空林に依る。 戶外 一峰秀で、 階前 衆壑深し。 夕陽は雨足に連り、 空翠は庭陰に落つ。 蓮花の浄きを看取して、 方に不染の心を知る。 義公が禪の整行されるところは庵をむすんで人けのない林にそうたところである。外にはひときわ高く一つの峯がそびえており、きさはしの前には入りくんだ深い谷が迫っている。過ぎてゆく雨あしに、さっと夕日がさし、あたりにあおあおと茂った木 木の發散する嵐気が庭かげにしたたり落ちる。そこの池に咲いている蓮の花の清淨なすがたを見ていると、義公の心が濁世の塵に染んでいないことがわかって、まことにありがたい。 |