唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 早發交崖山還太室作
作者: 崔曙
東林氣微白,寒鳥急高翔。吾亦自茲去,北山歸草堂。仲冬正三五,日月遙相望。蕭蕭過潁上,曨曨辨少陽。川冰生積雪,野火出枯桑。獨往路難盡,窮陰人易傷。傷此無衣客,如何蒙雪霜。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 東の林がわずかに自みそめたと思ったら、早や、この塞いのに鳥どもはさえずりながら高く飛びたって行く。さあ、わしもここを立もいでで、北の山にあるわが草の庵へ帰ろう。さて今日は、冬もおしつまった十二月の、それも、ちょうど十五日、日と月が向きあうという望の日である。道をいそいで、穎川のほとりを通っていると、どうしたことか、もう西の地平線に赤い、まんまるい夕日が、ぽんやりと認められた。空は曇っている。あたりはだんだん薄暗くなった。川の水が凍っているが、これは、そこらにのこっている、降りつんだ雪で冷えて固まったものらしい。はるか彼方の冬枯れの桑の木のあたりに火の光が見える。いわゆる鬼火ではないかと、なんとなく氣 味がわるい。どうも、一人旅というものは道がはかどらないものだ。いつまでもいつまでも、道がつきないような気がする。急にそくぞくと身にしみてあたりが寒くなってきた。陰気のきわまるという季節であってみれば、とかく人間は心ぼそく、ものがなしくなりやすい。かなしいかな、冬着も持たないこの旅人のわしが、霜の氣に打たれなければならないとは、いったいどうしたことだろう。
東林(とうりん) 氣(き) 微(かすか)に白(しろ)く、 寒鳥(かんてう) 忽(たちま)ち高翔(かうしゃう)す。 吾(われ)も亦(また) 兹(ここ)より去(さ)って 北山(ほくざん) 草堂(さうだう)に歸(かへ)らん。 杪冬(べうとう) 正(まさ)に三五(さんこ)、 日月(じつげつ) 遙(はるか)に相望(あひのぞ)む。 蕭肅(しゅくしゅく)として穎上(えいじょう)を過ぎ、 朧朧(ろうろう)として夕陽(せきょう)を辨(べん)ず。 川氷(せんびょう) 積雪(せきせつ)に生(しゃう)じ、 野火(やくわ) 枯桑(こさう)を出(い)づ。 獨往(どくわう) 路(みち) 盡(つ)き難(がた)く、 窮陰(きゅういん) 傷(いた)み易(やす)し。 傷(いた)む、此(こ)の無衣(むい)の客(かく)、 如何(いかん)ぞ雨霜(うさう)を蒙(かうむ)る。
東林 氣 微に白く、 寒鳥 忽ち高翔す。 吾も亦 兹より去って 北山 草堂に歸らん。 杪冬 正に三五、 日月 遙に相望む。 蕭肅として穎上を過ぎ、 朧朧として夕陽を辨ず。 川氷 積雪に生じ、 野火 枯桑を出づ。 獨往 路 盡き難く、 窮陰 傷み易し。 傷む、此の無衣の客、 如何ぞ雨霜を蒙る。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系