題名: | 宿王昌齡隱居 |
作者: | 常建 |
清溪深不測,隱處唯孤雲。松際露微月,清光猶爲君。茅亭宿花影,藥院滋苔紋。余亦謝時去,西山鸞鶴羣。 | |
英譯: |
UNFATHOMABLE is the lucid stream;
In a lonely cloud lies the hermitage.
Between the pines the moon is dimly visible,
As if for you alone it was shining.
At night, flowers cast their shade on the thatched bower;
Gardens of herbs are overgrown with moss.
From this mortal world I too would part and live
With the crane and phoenix on the western hills.
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日譯: |
清(きよ)らかな谷(たに)は深(ふか)く、その深(ふか)さは測(はか)りかねるほどで、王昌齢(おうしょうれい)の隠(かぐ)れ家(や)は、ただひとひらの雲(くも)のみただよう所(ところ)である。
松林(しょうりん)の間(あいだ)には、かすかな光(ひかり)の月(つき)が姿(すがた)を見(み)せはじめているが、その月(つき)の清(きよ)らかな光(ひかり)は王昌齢(おうしょうれい)よ君(きみ)のために輝(かが)いているかのようである。隠(かぐ)れ家(や)のかやぶきのあずまやには、花(はな)がいつも咲(さ)き続(つづ)けており、薬草(やくそう)を植(う)えた中庭(ちゅうてい)には、美(うつく)しい模様(もよう)をなして生(は)えているこけが、盛(さか)んにはびこっている。
わたしもまた、世(よ)を捨(す)て去って、あなたの住(す)むこの西山(せいざん)に、仙鳥(せんちょう)のおぉとりやつるにもたとえられる、あなたの仲間(なかま)になりたいものだ。
清らかな谷は深く、その深さは測りかねるほどで、王昌齢の隠れ家は、ただひとひらの雲のみただよう所である。 松林の間には、かすかな光の月が姿を見せはじめているが、その月の清らかな光は王昌齢よ君のために輝いているかのようである。隠れ家のかやぶきのあずまやには、花がいつも咲き続けており、薬草を植えた中庭には、美しい模様をなして生えているこけが、盛んにはびこっている。 わたしもまた、世を捨て去って、あなたの住むこの西山に、仙鳥のおぉとりやつるにもたとえられる、あなたの仲間になりたいものだ。 清渓(せいけい)深(ふか)くして測(はか)られず、隠処(いんしょ)は惟(た)だ孤雲(こうん)のみ 松際(しょうさい)に微月(びげつ)露(あらわ)れ、清光(せいこう)猶(な)お君(きみ)の為(ため)のごとし 茅亭(ぼうてい)花影(かえい)宿(やど)り、薬院(やくいん)苔紋(たいもん)滋(しげ)し 余(われ)も亦(ま)た時(とき)を謝(しゃ)して去(さ)り、西山(せいざん)鸞鶴(らんかく)に群(ぐん)せん 清渓深くして測られず、隠処は惟だ孤雲のみ 松際に微月露れ、清光猶お君の為のごとし 茅亭花影宿り、薬院苔紋滋し 余も亦た時を謝して去り、西山鸞鶴に群せん 谷(たに)清(きよ)く深(ふか)さ知(し)られず 山中(さんない)の君(きみ)が隠(かく)れ家(いえ) ただ一片(いっぺん)の白雲(はくうん)浮(う)かぶ 松(まつ)が枝(えだ)に淡月(たんげつ)かかり 清(きよ)き光 君(きみ)が為(ため)にか 茅(かや)の亭(てい)に花影(かえい)宿(やど)り 薬草(やくそう)の庭(にわ)に苔痕(たいこん)滋(しげ)し われも亦(また)時(とき)世(よ)と別(わか)れ この山(やま)に鳳鶴(ぽんはく)と伴(ともな)わむ 谷清く深さ知られず 山中の君が隠れ家 ただ一片の白雲浮かぶ 松が枝に淡月かかり 清き光 君が為にか 茅の亭に花影宿り 薬草の庭に苔痕滋し われも亦時世と別れ この山に鳳鶴と伴わむ 清谿(せいけい) 深(ふか)さ測(はか)られず 隱処(いんしょ) 惟(ただ) 孤雲(こうん) 松際(しょうさい) 微月(げつ)露(あら)われ 清光(せいこう) 猶(なお) 君(きみ)の為(ため)のごとし 茅亭(ぼうてい) 花影(かえい)宿(やど)り 薬院(やくいん) 苦紋滋(たいもんしげ)し 余(われ)も亦(また) 時(とき)を謝(しゃ)し去(さ)りて 西山(せいざん)に鷲鶴(らんかく)と羣(ぐん)せむ 清谿 深さ測られず 隱処 惟 孤雲 松際 微月露われ 清光 猶 君の為のごとし 茅亭 花影宿り 薬院 苦紋滋し 余も亦 時を謝し去りて 西山に鷲鶴と羣せむ |