題名: | 長信秋詞五首 四 |
作者: | 王昌齡 |
真成薄命久尋思,夢見君王覺後疑。火照西宮知夜飲,分明複道奉恩時。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
ほんとうに薄命よ、と、とつおいつ、つくづくと思いわずらう。夢にわが君に逢って、目がさめると、やはりあれは夢だったのか、と疑う。おりしも、この西宮まで急に明るくなったので、見ると、かなたの宮殿では、あかあかと焼く火で今夜の宴會があることがわかる。おもえば、今夜のような晩だった。複道に君をお迎えしておん情をいただいたときのこと、ありありと今のように思い出されて!
真成(しんせい)に薄命(はくめい) 久(ひさ)しく尋思(じんし)す。 夢(ゆめ)に君王(くんわう)に見(まみ)えて覺(さ)めて後(のち)疑(うたが)ふ。 火(ひ)は西宮(せいきゅう)を照(て)らして夜飲(やいん)を知(し)る。 分明(ぶんめい)なり 複道(ふくだう) 恩(おん)を奉(ほう)ずる時(とき)。 真成に薄命 久しく尋思す。 夢に君王に見えて覺めて後疑ふ。 火は西宮を照らして夜飲を知る。 分明なり 複道 恩を奉ずる時。 ほんにわが身は不仕合せなのかと久しく自ら尋ね思うたあげく君王にあい見た夢をみたが、覺めての後に真か夢かを疑った。見れば彼方の昭陽宮では今宵も宴會が開かれているらしく、そのかがり火がまともにこちらの長信宮を照らしている。さては今のは夢であったのか。それにしても現に今しがた、わが身が複道にあって君主をお迎えし、おなさけをいただいたことがありありと頭に残っているものを。 真成(しんせい)に薄命(はくめい)なるかと久(ひさ)しく尋思(じんし)す。夢(ゆめ)に君王(くんおう)に見(み)えて覺(s)めて後(のち)疑(うたが)ふ。火(ひ)は西宮(せいきゅう)を照(て)らして夜飲(やいん)を知(し)る。分明(ぶんめい)なり複道恩(ふくだうおん)を奉(ほう)ぜしと時(とき)。 真成に薄命なるかと久しく尋思す。夢に君王に見えて覺めて後疑ふ。火は西宮を照らして夜飲を知る。分明なり複道恩を奉ぜしと時。 |