題名: | 塞下曲四首 二 |
作者: | 王昌齡 |
飲馬渡秋水,水寒風似刀。平沙日未沒,黯黯見臨洮。昔日長城戰,咸言意氣高。黃塵足今古,白骨亂蓬蒿。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
馬(うま)に水(みず)を飲(の)ませて、澄(す)みきった秋(あき)の川(かわ)の水(みず)を渡(わた)ると、水(みず)は冷(さめ)たく、風(かぜ)は刀(かたな)で身(み)を切(き)られるようだ。果(は)てしなく広(ひろ)がる平(たい)らな砂漠(さばく)に、夕日(ゆうひ)はまだ沈(しず)みきっておらず、遠(とお)く暗(くら)いかなたに、ほのかに臨逃(りんとう)の長城(ちょうじょう)が見(み)える。
昔(むかし)、その長城(ちょうじょう)をめぐる戦(たたか)いにおいては、将兵(しょうへい)たちの意気(いき)はきわめて高(たか)かったと、誰(だれ)もみな、言(い)い伝(つた)えている。黃色(きいろ)い砂塵(さじん)は、今(いま)も昔(むかし)も変(か)わりなく満(み)ちているが、かつての勇士(ゆうし)たちの白骨(はくこつ)は、生(は)い茂(しげ)るよもぎの中(なか)に散乱(さんらん)したままである。
馬に水を飲ませて、澄みきった秋の川の水を渡ると、水は冷たく、風は刀で身を切られるようだ。果てしなく広がる平らな砂漠に、夕日はまだ沈みきっておらず、遠く暗いかなたに、ほのかに臨逃の長城が見える。 昔、その長城をめぐる戦いにおいては、将兵たちの意気はきわめて高かったと、誰もみな、言い伝えている。黃色い砂塵は、今も昔も変わりなく満ちているが、かつての勇士たちの白骨は、生い茂るよもぎの中に散乱したままである。 馬(うま)に飲(みずか)い 秋水(しゅうすい)を渡(わた)れば、水寒(みずさむ)くして 風刀(かぜかたな)に似(に)たり 平沙日(へいさひ) 未(いま)だ没(ぼつ)せず、黯黯(あんあん)として 臨洮(りんとう)を見(み)る 昔日(せいじつ) 長城(ちょうじょう)の戦(たたか)い、咸言(みない)う 意気高(いきたか)しと 黃塵(こうじん) 今古(きんこ)に足(た)り、白骨(はくこつ)蓬高(ほうこう)に乱(みだ)る 馬に飲い 秋水を渡れば、水寒くして 風刀に似たり 平沙日 未だ没せず、黯黯として 臨洮を見る 昔日 長城の戦い、咸言う 意気高しと 黃塵 今古に足り、白骨 蓬高に乱る 馬に飲う秋の川 水は冷たく風きびし 沙漠に日はなお落ちねども 臨洮の城 影暗し 昔 長城のたたかいに 兵の意気天をつく 黄塵いまも変わらねど 白骨 草に乱れ散る 馬に飲(みずか)い 秋水(しゅうすい)を渡れば 水寒くして 風(かぜ) 刀(とう)に似たり 平沙(へいさ) 日(ひ) 未(いま)だ没せず 黯黯(あんあん)として臨洮(りんとう)を見る 昔日(せきじつ) 長城(ちようじょう)の戦(たたか)い 咸(みな) 言う 意気高しと 黄塵(こうじん) 今古(きんこ)足り 白骨(はくこつ) 蓬蒿(ほうこう)に乱(みだ)る 馬に飲い 秋水を渡れば 水寒くして 風 刀に似たり 平沙 日 未だ没せず 黯黯として臨洮を見る 昔日 長城の戦い 咸 言う 意気高しと 黄塵 今古足り 白骨 蓬蒿に乱る |