唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 宿瑩公禪房聞梵
作者: 李頎
花宮仙梵遠微微,月隱高城鐘漏稀。夜動霜林驚落葉,曉聞天籟發清機。蕭條已入寒空靜,颯沓仍隨秋雨飛。始覺浮生無住著,頓令心地欲皈依。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 蓮華宮ともいうべきこの寺の梵唄の聲が遠くかすかにひびいている。かたむいた月は高い城壁にかくれ、時を告げる鐘や水時計の音も間遠になって、めったに聞こえない。ただ聞こえるものは讀經のいとたえなるひびき、霜のおりた夜半の林をゆるがして落葉がはらはらと散り、さながら晩に冴える天上の妙音と聞え、ハッとなって消淨な悟りにひきいれられる。と思えば、それは、すでに、しめやかに寒空のなかにとけいって静かにひろがって消え、またたちまちむらがりきそいたって秋雨のしとしととふりしきるがままに飛んでゆくかのようだ。 これを聞いているうちに、始めて浮世が無常でとりつくすべもなく執著すべくもないということを悟らされた。そして、しみじみと、わたしの心に、ほとけの御教に歸依したいという氣持ちを起こさせた。
花宮(くわきゅう)の仙梵(せんぼん) 遠(とほ)くして微微(びび)たり。 月(つき)は高城(かろうじゃう)に隠(かく)れて鐘漏(しょうろう)稀(まれ)なり。 夜(よる) 霜林(さうりん)を動(うご)かして落葉(らくえふ)を驚(おどろ)かし、 暁(あかつき)天籟(てんらい)を聞(き)いて清機(せいき)を發(はっ)す。 蕭條(せうでう)として已(すで)に寒空(かんくう)に入(い)りて静(しづ)かに、 颯沓(さつたふ)として仍(なほ) 秋雨(しうう)に隨(したが)って飛(と)ぶ。 始(はじ)めて覺(さと)る 浮生(ふせい)の住著(ぢゅうちゃく)無(な)きを。 頓(とみ)に心地(しんち)をして歸依(きえ)せんと欲(ほっ)せしむ。
花宮の仙梵 遠くして微微たり。 月は高城に隠れて鐘漏稀なり。 夜 霜林を動かして落葉を驚かし、 暁天籟を聞いて清機を發す。 蕭條として已に寒空に入りて静かに、 始めて覺る 浮生の住著無きを。 頓に心地をして歸依せんと欲せしむ。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系