唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 蘇氏別業
作者: 祖詠
別業居幽處,到來生隱心。南山當戶牖,灃水映園林。屋覆經冬雪,庭昏未夕陰。寥寥人境外,閑坐聽春禽。
英譯: Deep in a darksome grove their Grotto lies, And deep the thoughts that now within me rise. Fronting the door the South Hill looming near, The forest mirrored in the river clear, The bamboo bends beneath last winter's snow, The court-yard darkens ere the day sinks low. I seem to pass beyond this world of clay, And sit and listen to the spring-bird's lay.
日譯: 別業(べつげふ) 幽處(いうしょ)に居(を)る。 到來(たうらい) 隱心(いんしん)を生(しゃう)ず。 南山戸編(なんざんこいう)に當(あた)り、 灃水園林(ほうすゐゑんりん)に映(えい)ず。 竹(たけ)は覆(おほ)ふ冬(ふゆ)を經(へ)る雪(ゆき)。 庭(には)は昏(くら)く未(いま)だ夕(ゆうべ)ならざる陰(かげ)。 寥寥(れうれう)たり人境(じんきゃう)の外(ほか)、 閒坐(かん)して春禽(しゅんきん)を聽(き)く。
別業 幽處に居る。 到來 隱心を生ず。 南山戸編に當り、 灃水園林に映ず。 竹は覆ふ冬を經る雪。 庭は昏く未だ夕ならざる陰。 寥寥たり人境の外、 閒坐して春禽を聽く。
この別莊は奥まった靜かな場所にある。ここへやってくると、こんなところに隱退してくらしたらどんなにいいだろうといら氣になる。戸ロや窓は終南山が真正面に見えるし、灃水という川が園林をうつして流れている。冬こしに固まった雪が竹薮におおわれてのこっている。庭は樹木のために薄暗くなって、まだ夕方でもないのに陰影をただよわせている。がらんとした、さびしい、人里はなれた場所だ。まだ寒いけれども、さすがに季節はあらそわれない。なんとなく春めいてきている。わたしはのんびり坐って、春の鳥が鳴くのに耳をかたむけた。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系