題名: | 輞川集二十首 鹿柴 |
作者: | 裴迪 |
日夕見寒山,便爲獨往客。不知深林事,但有麏麚跡。 | |
英譯: |
At the end of day
the mountain looks cold.
But a belated wanderer
still passes on his way.
He knows nothing
of the life of the wood:
Nothing remains
but the tracks of the buck.
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日譯: |
夕方、さむざむとした山を眺めている。そこで、世を避けたひとりずまいの身となった。松林のなかがどうなっているかわからない。ただ鹿のとおった足跡があるのが見える。
日夕( にっせき)寒山(かんざん)を見(み)る。 便(さなは)ち獨往(どくわう)の客(かく)と為(な)る。 松林(ちょうりん)の事(こと)を知(し)らず。 但(ただ)麏麚(きんか)の跡(あと)有(あ)り。 日夕寒山を見る。 便ち獨往の客と為る。 松林の事を知らず。 但麏麚の跡有り。 |