題名: | 送別 |
作者: | 王維 |
山中相送罷,日暮掩柴扉。春草明年綠,王孫歸不歸。 | |
英譯: |
We parted at the gorge and cried "Good cheer!"
The sun was setting as I closed my door;
Methought, the spring will come again next year,
But he may come no more.
I have just seen you go down the mountain: I close the wicker gate in the setting sun. The grass will be green again in the coming spring, But will the wanderer ever return? I watch you travel slowly down the mountain And then the sun is gone. I close my thatched door. Grasses will grow green again next spring; But you, beloved friend, will you return? |
日譯: |
山中(やまなか)の住居(じゅうきょ)に人(ひと)を見送(みおく)ったあと、夕暮(ゆうぐ)れに粗末(そまつ)なわが家(いえ)のとびらを閉(と)じた。
春(はる)の若草(わかくさ)は、年(とし)ごとに緑(みどり)の色(いろ)に萌(も)え出(で)るが、貴公子(きこうし)よ、あなたはここに帰(かえ)って来(こ)られるのやら、来(こ)られないのやら。
山中の住居に人を見送ったあと、夕暮れに粗末なわが家のとびらを閉じた。 春の若草は、年ごとに緑の色に萌え出るが、貴公子よ、あなたはここに帰って来られるのやら、来られないのやら。 山中(さんちゅう) 相送(あいおく)り罷をはり 日暮(にちぼ)柴扉(さいひ)を掩(おお)う 春草(しゅんそう) 年年(ねんねん)緑(みどり)なるも、王孫(おうそん) 帰(かえ)るや帰(かえ)らざるや 山中 相送り罷をはり 日暮柴扉を掩う 春草 年年緑なるも、王孫 帰るや帰らざるや 山なかに人を見送り タぐれに柴の戸閉ざす 来む春に草は萌ゆとも 君は帰るや帰りまさずや 山中 相(あい)送り罷(や)み 日暮(にちぼ) 柴扉(さいひ)を掩(おお)う 春草(しゅんそう) 明年(みょうねん)緑(みどり)なるも 王孫(おうそん) 帰るや帰らざるや 山中 相送り罷み 日暮 柴扉を掩う 春草 明年緑なるも 王孫 帰るや帰らざるや |