題名: | 和太常韋主簿五郎溫湯寓目之作 |
作者: | 王維 |
漢主離宮接露臺,秦川一半夕陽開。青山盡是朱旗繞,碧澗翻從玉殿來。新豐樹裏行人度,小苑城邊獵騎廻。聞道甘泉能獻賦,懸知獨有子雲才。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
みかどの離宮は驪山の頂上の露臺の敷地にまでつづいている。ここから眺めると、 秦川の平野は半分が夕日の光にあかるく照らしだされている。天子がおいでになっているので、いたるところ朱色の旗がたてならべられ、清冽な谷川の水は、まるで宮殿のなかから流れ出てくるようだ。新豐の町の竝木道を旅人が行きこうているのが見え、小苑の町のあたりには狩りに出た騎兵の群れが歸ってくるのも目にとまる。
聞くところによれば、むかしの甘泉の賦の作者揚雄の才能にも匹敵するただひとりの人物が君側にひかえているということを、わたしは遠方にいるけれども、じゅうぶん承知しているのだ。つまりそれが韋主簿、あなたなんだ。
漢主(かんしゅ)の離宮(りきゅう) 露臺(ろだい)に接(せっ)す。 秦川(しんせん)一半(いっぱん)開(ひら)く。 青山(せいざん) 盡(ことごと)く 是(こ)れ朱旗(しゅき)繞(めぐ)り、 碧澗(へきかん) 翻(かへ)って玉殿(ぎょくでん)より來(きた)る。 新豐(しんぽう)の樹裏(じゅり) 行人(かうじん)度(わた)り、 小苑(せうえん)の城邊(じゃうへん) 獵騎(れふき)囘(かへ)る。 聞(き)くならく甘泉(かんせん)能(よ)く賦(ふ)を獻(けん)ずと。 懸(はるか)に知(し)る 獨(ひと)り子雲(しうん)の才(さい)あることを。 漢主の離宮 露臺に接す。 秦川一半開く。 青山 盡く 是れ朱旗繞り、 碧澗 翻って玉殿より來る。 新豐の樹裏 行人度り、 小苑の城邊 獵騎囘る。 聞くならく甘泉能く賦を獻ずと。 懸に知る 獨り子雲の才あることを。 |