題名: | 觀獵 |
作者: | 王維 |
風勁角弓鳴,將軍獵渭城。草枯鷹眼疾,雪盡馬蹄輕。忽過新豐市,還歸細柳營。迴看射鵰處,千里暮雲平。 | |
英譯: |
The wind blows
the horn-bow twangs
the general is hunting
beyond Wei city
withered grasses
give the falcons
sharper eyes
snowless ground
lets the horses
gallop free
the hunters canter past our village
headed for camp
$they rein in,$ looking back
to where they shot down eagles
flat clouds
a thousand miles of evening.
The General hunts near the city of Wei; His horn-headed arrows whine shrilly in the fierce wind. Withered, the grass—sharp, the eagle's eye; Melted the snow, swift the horses' light hoofs. Passing by chance through Hsin-fêng market, While returning to the barracks of Hsi-liu, I look back at the scene—there a vulture, shot with an arrow... For a thousand miles the evening clouds lie level with the horizon. Above a howling wind, the bows of horn resound: The general has been hunting near Wei. Keen are the falcon's eyes above the withered grasses, And light the horses' hoofbeats in the melted snow. Passing quickly through Xinfeng, Returning to the Xiliu camp, He glances backward to where he killed the game: For a thousand li, the evening clouds are still. |
日譯: |
風勁(かぜつよ)うして角弓鳴(かくきゅうな)り、
將軍(しゃうぐん) 渭城(ゐじゃう)に獵(かり)す。
草枯(くさか)れて鷹眼疾(ようがんと)く、
雪盡(ゆきつ)きて馬蹄輕(ばていかろ)し。
忽(たちま)ち新豐(しんほう)の市(いち)を過(す)ぎ、
還(また) 細柳(さいりう)の營(えい)に歸(かへ)る。
鵬(てう)を射(い)し處(ところ)を囘(かへ)り看(み)れば、
千里(せんり)暮雲平(ぼうんたひら)かなり。
風勁うして角弓鳴り、 將軍渭城に獵す。 草枯れて鷹眼疾く、 雪盡きて馬蹄輕し。 忽ち新豐の市を過ぎ、 還 細柳の營に歸る。 鵬を射し處を囘り看れば、 千里暮雲平かなり。 北風が強く吹きつけて、弓音が高く鳴っている。將軍が數名の部下をひきつれて、 渭城の附近で狩りをしているのだ。冬だ。野原の草は枯れはてている。兎や雉など、あわててかくれよぅとするが、深い茂みがとぼしいため、鷹匠の手から飛びたつ鷹の 目をのがれるすべもない。今朝はさいわい数日前の雪も消えて馬のひずめも軽い。同行者はすべて騎乘である。詩人王維も馬上からそれを陪觀している。 たくさんの獲物に滿足した一行は、それをたずさえて長安の北郊を東へ東へと疾驅しつづけた。そして酒の本場といわれる新豊の市へやってきた。(渭城から新豐までは八、九十キロもあろうか)だが、そこで腰をおちつけるわけではなく、やがて馬をかえして将軍の本陣に歸りついた。まことにすばらしい一日の清遊であった。なんといっても本日第一の手柄は將軍があの大きなしを射とめたことであった。あれはど いであったかと、西の空をふり返って見ると、日はとっぷりと暮れ、 夕雲かな地平線のあたりを低く垂れこめている。 風勁(かぜつよ)うして角弓鳴(かくきゅうな)り、 將軍(しゃうぐん) 渭城(ゐじゃう)に獵(かり)す。 草枯(くさか)れて鷹眼疾(ようがんと)く、 雪盡(ゆきつ)きて馬蹄輕(ばていかろ)し。 忽(たちま)ち新豐(しんほう)の市(いち)を過(す)ぎ、 還(また) 細柳(さいりう)の營(えい)に歸(かへ)る。 鵬(てう)を射(い)し處(ところ)を囘(かへ)り看(み)れば、 千里(せんり)暮雲平(ぼうんたひら)かなり。 風勁うして角弓鳴り、 將軍渭城に獵す。 草枯れて鷹眼疾く、 雪盡きて馬蹄輕し。 忽ち新豐の市を過ぎ、 還 細柳の營に歸る。 鵬を射し處を囘り看れば、 千里暮雲平かなり。 北風が強く吹きつけて、弓音が高く鳴っている。將軍が數名の部下をひきつれて、 渭城の附近で狩りをしているのだ。冬だ。野原の草は枯れはてている。兎や雉など、あわててかくれよぅとするが、深い茂みがとぼしいため、鷹匠の手から飛びたつ鷹の 目をのがれるすべもない。今朝はさいわい数日前の雪も消えて馬のひずめも軽い。同行者はすべて騎乘である。詩人王維も馬上からそれを陪觀している。 たくさんの獲物に滿足した一行は、それをたずさえて長安の北郊を東へ東へと疾驅しつづけた。そして酒の本場といわれる新豊の市へやってきた。(渭城から新豐までは八、九十キロもあろうか)だが、そこで腰をおちつけるわけではなく、やがて馬をかえして将軍の本陣に歸りついた。まことにすばらしい一日の清遊であった。なんといっても本日第一の手柄は將軍があの大きなしを射とめたことであった。あれはど いであったかと、西の空をふり返って見ると、日はとっぷりと暮れ、 夕雲かな地平線のあたりを低く垂れこめている。 風勁(かぜつよ)うして角弓鳴(かくきゅうな)り、 將軍(しゃうぐん) 渭城(ゐじゃう)に獵(かり)す。 草枯(くさか)れて鷹眼疾(ようがんと)く、 雪盡(ゆきつ)きて馬蹄輕(ばていかろ)し。 忽(たちま)ち新豐(しんほう)の市(いち)を過(す)ぎ、 還(また) 細柳(さいりう)の營(えい)に歸(かへ)る。 鵬(てう)を射(い)し處(ところ)を囘(かへ)り看(み)れば、 千里(せんり)暮雲平(ぼうんたひら)かなり。 風勁うして角弓鳴り、 將軍渭城に獵す。 草枯れて鷹眼疾く、 雪盡きて馬蹄輕し。 忽ち新豐の市を過ぎ、 還 細柳の營に歸る。 鵬を射し處を囘り看れば、 千里暮雲平かなり。 北風が強く吹きつけて、弓音が高く鳴っている。將軍が數名の部下をひきつれて、 渭城の附近で狩りをしているのだ。冬だ。野原の草は枯れはてている。兎や雉など、あわててかくれよぅとするが、深い茂みがとぼしいため、鷹匠の手から飛びたつ鷹の 目をのがれるすべもない。今朝はさいわい数日前の雪も消えて馬のひずめも軽い。同行者はすべて騎乘である。詩人王維も馬上からそれを陪觀している。 たくさんの獲物に滿足した一行は、それをたずさえて長安の北郊を東へ東へと疾驅しつづけた。そして酒の本場といわれる新豊の市へやってきた。(渭城から新豐までは八、九十キロもあろうか)だが、そこで腰をおちつけるわけではなく、やがて馬をかえして将軍の本陣に歸りついた。まことにすばらしい一日の清遊であった。なんといっても本日第一の手柄は將軍があの大きなしを射とめたことであった。あれはど いであったかと、西の空をふり返って見ると、日はとっぷりと暮れ、 夕雲かな地平線のあたりを低く垂れこめている。 |