題名: | 感諷 其三 |
作者: | 李賀 |
南山何其悲,鬼雨灑空草。長安夜半秋,風前幾人老。低迷黃昏徑,褭褭青櫟道。月午樹無影,一山唯白曉。漆炬迎新人,幽壙螢擾擾。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
終南山のなんと悲しげなことよ。気味の悪い雨が人気のない草むらに降りそそぐ。長安の都の秋の夜ふけ、秋風の吹く中で、どれほどの人が老いてゆくことだろう。ぼんやりとうす暗い小道。葉を風にザワザヮとゆらす青いくぬぎの並木道。月が中天にかかって樹には影がなく、山全体がぼおっと暁のように青白い。鬼火が新しい死者を迎え、奥深い墓穴にはほたるが群がり飛んでいる。
南山(なんざん) 何(なん)ぞ其(そ)れ悲(かな)しき 鬼雨(きう) 空草(くうそう)に灑(そそ)ぐ 長安(ちょうあん) 夜半(やはん)の秋(あき) 風前(ふうぜん) 幾人(いくにん)か老(お)ゆる 低迷(ていめい) 黄昏(こうこん)の径(みち) 裹裹(じょうじょう)たり 青櫟(せいれき)の道(みち) 月(つき)は午(ご)にして 樹(き)に影(かげ)無(な)く 一山(いちざん) 唯(た)だ白暁(はくげう) 漆炬(しつきょ) 新人(しんじん)を迎(むか)え 幽壙(いうくわう) 螢(ほたる)擾擾(ぜうぜう)たり 南山 何ぞ其れ悲しき 鬼雨 空草に灑ぐ 長安 夜半の秋 風前 幾人か老ゆる 低迷 黄昏の径 裹裹たり 青櫟の道 月は午にして 樹に影無く 一山 唯だ白暁 漆炬 新人を迎え 幽壙 螢擾擾たり |