題名: | 對酒 其二 |
作者: | 白居易 |
蝸牛角上爭何事,石火光中寄此身。隨富隨貧且歡樂,不開口笑是癡人。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
蝸牛(かぎゅう) 角上(かくじょう) 何事(なにごと)をか争(あらそ)う
石火光中(せきかこうちゅう) 此(こ)の身(み)を寄(よ)す
富(ふ)に随(したが)い貧(ひん)に随(したが)いて且(しばら)く歓楽(かんらく)せん
口(くち)を開(ひら)いて笑(わら)わざるは是(こ)れ痴人(ちじん)
蝸牛 角上 何事をか争う 石火光中 此の身を寄す 富に随い貧に随いて且く歓楽せん 口を開いて笑わざるは是れ痴人 世間の人は、蝸牛の角の上のような小さな世界に生きて、いったい何を争うのか。火打ち石を打って発する火花のようにはかなく、人はこの世に生まれて死ぬ。富んでいる者、貧しい者、それなりにとりあえずまあ楽しもう。大きく口を開けて笑わないやつは、たわけものだ。 蝸牛の角のうえのような小世界で、世の人々はいったい何を争っているのであろう。火打ち石を打って発する火花のような一瞬の時間$人生$のうちに、人はその身をこの世に寄せているのではな いか。だとしたならば、金持ちも貧乏人も、それぞれの貧富の分に応じて、ともかくは酒でも飲んで歓楽を尽くしたらよかろう。心をくよくよさせるばかりで、大きく口を開けて、腹の底から笑わないのは、馬鹿者というものだ。 蝸牛(くわぎう)角上(かくじゃう) 何事(なにごと)をか争(あらそ)ふ 石火光中(せきくわうちゅう) 此(こ)の身(み)を寄(よ)す 富(とみ)に随(したが)ひ貧(まづ)しきに随(したが)ひて 且(しば)らく歓楽(くわんらく)せよ 口(くち)を開(ひら)いて笑(わら)わざるは 是(こ)れ痴人(ちじん) 蝸牛角上 何事をか争ふ 石火光中 此の身を寄す 富に随ひ貧しきに随ひて 且らく歓楽せよ 口を開いて笑わざるは 是れ痴人 |