唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 昆明春水滿
作者: 白居易
昆明春,昆明春,春池岸古春流新。 影浸南山青滉瀁,波沈西日紅奫淪。 往年因旱池枯竭,龜尾曳塗魚煦沫。 詔開八水注恩波,千介萬鱗同日活。 今來淨淥水照天,游魚撥撥蓮田田。 洲香杜若抽心短,沙暖鴛鴦舖翅眠。 動植飛沉皆遂性,皇澤如春無不被。 漁者乃豐網罟資,貧人又獲菰蒲利。 詔以昆明近帝城,官家不得收其徵。 菰蒲無租魚無稅,近水之人感君惠。 感君惠,獨何人? 吾聞率土皆王民,遠民何疏近何親? 願推此惠及天下,無遠無近同欣欣。 吳興山中罷榷茗,鄱陽坑裡休封銀。 天涯地角無禁利,熙熙同似昆明春。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 昆明池に春が来た。春が来た。春の池の骨はむかしのままだが春の流れは新しい。そこにうつる影は南山で青いが水はひろびろとしている。また西に沈む日がうつり紅い波が立つ。先年、日でりでこの池がひあがり 亀は泥に尾をひき魚は泡をはいた。皇帝は詔をお下しになって八つの川の水をひいてこの池にそそぎ おかげで池の貝も魚もみな同時に生きかえった。今では清らかな水が空に照りはえ 泳ぐ魚は尾をひらひら動かし蓮の葉が浮かんでいる。 池の洲にはいいにおいのする草が短くその心をぬきだし 砂があたたかいのでオシドリがつばさをひろげて眠っている。動物も植物も、飛ぶものも沈むものもみな生まれついた性質をあらわし 皇帝のおめぐみは春と同じく万物におおいかかっている。漁夫は網のえものがふんだんにあり 貧乏人もマコモやガマの利益が得られる。皇帝の詔があって「昆明池は都の近くだから 役所はその税をとってはならない」といわれた。マコモやガマの税金はなく魚にも税がない。この池の近くのものは皇帝のおめぐみに感じている。皇帝のおめぐみに感じるのは限られているか。 聞けば「天が下はみな王の民だ」と。どうして遠くの人民は疏んぜられ、近くの人民はしたしまれるのか。願わくはこのおめぐみを天が下すべてにおよぼし 遠くの人民といわず近くの人民といわずひとしく喜ばしたいものだ。 吳興の山中では茶に税をかけるのをやめ 鄱陽の鉱山では銀への税をやめ 天のはて地のはてまで人民の営利を禁止せず 人民はやわらいで昆明池の春のようになってほしいものだ。
昆明(こんめい)の春(はる) 昆明(こんめい)の春(はる) 春池(しゅんち) 岸古(きしふ)りて春流(しゅんりう)新(あらたに)なり。影(かげ)は南山(なんざん)を浸(ひた)して青 (せい)滉漾(くわうやう)たり 波(なみ)は西日(せいじつ)を沉(しづ)めて紅(こう) 淵淪(うんりん)たり。往年(わうんねん) 旱(かん)によりて靈池(れいち) 竭(つ)き 詔(みことのり)して八水(はつすい)を開(ひら)き恩波(おんば)を注(そそ)ぎ 千介萬鱗(せんかいばんりん) 同日(どうじつ)に活(い)く。今來(こんらい)淨祿(じゃうろく)水(みつ)天(てん)を照(てら)し 游魚(いうぎょ)撥撥(はつはつ)として蓮(れん) 田田(でんでん)たり。洲(しう)は香(はんば)しくして杜若(とじゃく) 心(しん)を抽(ね)くこと短(みじか)く 沙(すな)は暖(あたたか)にして鴛鴦(えんあう) 翅(つばさ)を鋪(し)きて眠(ねむ)る。動植(どうしょく) 飛沈(ひちん)みな性(せい)を遂(と)げ 皇澤(くわうたく)春(はる)のごとく被(かうむ)らざるなし。漁者(ぎょしゃ)しきりに豐(ゆたか)なり網罟(まうこ)の資(し) 貧人(ひんじん)また獲(え)たり菰蒲(こほ)の利(り)。詔(みことのり)す「昆明(こんめい)は帝城(ていじゃう)に近(ちか)きをもって 官家(くあんか)その征(せい)を収(をさ)むるを得(え)ず」と。菰蒲(こほ)に租(そ)なく魚(うを)に稅(ぜい)なし 水(みつ)に近(ちか)きの人 君(きみ)が惠(めぐみ)に感(かん)ず。君(きみ)が恵(めぐみ)に感(かん)ずるは ひとり何人(なんびと)ぞ 吾(われ)聞(き)く「率土(そつど)みな王民(わうみん)なり」と 遠民(えんみん)なんぞ疏(うと)んぜられ近(ちか)きはなんぞ親(したし)まる。願(ねがは)くはこの惠(めぐみ)を推(お)して天下(てんか)に及(およ)ぼし 遠(えん)となく近(きん)となく同(なお)じく欣欣(きんきん)たらしめん。吳興(ごこう)の山中(さんちゅう)にては榷茗(かくめい)を罷(や)め 鄱陽(はやう)の坑裏(かうり)にては封銀(ほうぎん)を休(や)め 天涯地角(てんがいちかく) 禁利(きんり)なく 熙熙(きき)として同(おな)じく昆明(こんめい)の春(はる)に似(に)んことを。
昆明の春 昆明の春 春池 岸古りて春流新なり。影は南山を浸して青 滉漾たり 波は西日を沉めて紅 淵淪たり。往年 旱によりて靈池 竭き 詔して八水を開き恩波を注ぎ 千介萬鱗 同日に活く。今來淨祿水天を照し 游魚撥撥として蓮 田田たり。洲は香しくして杜若 心を抽くこと短く 沙は暖にして鴛鴦 翅を鋪きて眠る。動植 飛沈みな性を遂げ 皇澤春のごとく被らざるなし。漁者しきりに豐なり網罟の資 貧人また獲たり菰蒲の利。詔す「昆明は帝城に近きをもって 官家その征を収むるを得ず」と。菰蒲に租なく魚に稅なし 水に近きの人 君が惠に感ず。君が恵に感ずるは ひとり何人ぞ 吾聞く「率土みな王民なり」と 遠民なんぞ疏んぜられ近きはなんぞ親まる。願くはこの惠を推して天下に及ぼし 遠となく近となく同じく欣欣たらしめん。吳興の山中にては榷茗を罷め 鄱陽の坑裏にては封銀を休め 天涯地角 禁利なく 熙熙として同じく昆明の春に似んことを。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系