題名: | 夜入唐峽 |
作者: | 白居易 |
瞿唐天下險 夜上信難哉 岸似雙屏合 天如匹帛開 逆風驚浪起 拔菍闇船來 欲識愁多少 高於灩澦堆 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
瞿唐(くとう)は天下(てんか)の険(けん)
夜(よる)に上(のぼ)るは信(まこと)に難(かた)い哉(かな)
岸(きし)は双屏(そうへい)の合(がっ)するに似(に)
天(てん)は匹帛(ひcつばく)の開(ひら)くが如(ごと)し
風(かぜ)に逆(さから)いて驚浪起(きょうろうお)こり
菍(つな)を抜(ぬ)きて闇船来(あんせんき)たる
愁(うれ)いの多少(たしょう)を識(し)らんと欲(ほっ)せば
灩預堆(えんよたい)よりも高(たか)し
瞿唐は天下の険 夜に上るは信に難い哉 岸は双屏の合するに似 天は匹帛の開くが如し 風に逆いて驚浪起こり 菍を抜きて闇船来たる 愁いの多少を識らんと欲せば 灩預堆よりも高し 瞿塘峡は天下の険、夜そこを上るのは剣呑そのもの。 厳しくそそり立つ両岸は一双の屏風が合わさるかのよう、それに挟まれた天空は絹敷かれたかのよう。 風に逆らって大波がわき起こり、引き綱を離れた船が闇に近づいてくる。 憂愁はいかばかりかと言えば、立ちふさがる灩澦堆よりもなお高い。 |