唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 靈隱寺
作者: 駱賓王
鷲嶺鬱岧嶢,龍宮鎖寂寥。樓觀滄海日,門對浙江潮。桂子月中落,天香雲外飄。捫蘿登墖遠,刳木取泉遙。霜薄花更發,冰輕葉未凋。夙齡尚遐異,披對滌煩囂。待入天台路,看余渡石橋。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 釋尊のおわした耆閣窟山さながらのこの山は鬱蒼ともりあがって高くそびえたち、龍宮とも見まがうこの大伽藍は、ひっそりとした静けさのなかにとじこめられている。高樓にのぼって眺めると、東の大海原から日がさしのぼってくるのが見え、寺の門に出てみると、浙江の潮のとどろきを耳にする。天上の月の桂がここに實を落として、それがたえなるかおりをただよわせて雲のかなたからひるがえってくる。塔へ登ろうとするには、つたかずらの茂るなかを手でつかんで遠くよじて行かねばならぬ。さて手を淨め口をうるおすには、木をくりぬいた樋で遙かな泉から水をひいてあるから不自由はない。冬だというのに、霜もひどくないので、いろいろな花がまだ順々に咲いているし、うっすらと氷が張ることもあるが、山々が一ぺんに落葉するということもなく、いく分、色づいたところもあれば、まだ青いところもある。自分はわかいときから、こんな世間ばなれのしたところが好きだったが、ここへやってきて、胸をひらいてさっぱりして俗塵を洗い落としたような氣になれた。いよいよ佛道の悟りを開いて天台山にはいるというようなことになるかも知れない。この調子だと、生死を超越 して一身を忘れなければ渡ることができないといわれる深い谷の上にかかった例の石橋をやすやすと渡れるかも知れない。そういうときのわたしの姿を見せたい。
鷲嶺(しゅれい) 鬱(うつ)として岩嶤(てんげう)。龍宮(りゅうぐう) 鎖(とざ)して寂寥(せきれう)。樓(ろう)は滄海(さうかい)の日(ひ)を觀(み)、門(もん)は浙江(せつかう)の潮(うしほ)に對(たい)す。桂子(けいし) 月中(げつちゅう)より落(お)ち、天香(てんかう) 雲外(うんぐわい)に飄(ひるがへ)る。蘿(つた)を捫(つか)んで塔(たふ)に登(のぼ)ること遠(とほ)く、木(き)を刳(えぐ)りて泉(いづみ)を取(と)ること遙(はるか)なり。霜(しも)薄(うす)くして花(はな) 更(かはるがは)る發(ひら)き、冰(こほり)軽(かる)くして葉(は)互(たがひ)に凋(しぼ)む。夙齢(しゅくれい) 遐異(かい)を尚(たふと)び、披對(ひたい) 煩意(はんがう)を滌(あら)ふ。天台(てんだい)の路(みち)に入(い)るを待(ま)って 余(よ)が石橋(せきけう)を渡(わた)るを看(み)よ。
鷲嶺 鬱として岩嶤。龍宮 鎖して寂寥。樓は滄海の日を觀、門は浙江の潮に對す。桂子 月中より落ち、天香 雲外に飄る。蘿を捫んで塔に登ること遠く、木を刳りて泉を取ること遙なり。霜薄くして花 更る發き、冰軽くして葉互に凋む。夙齢 遐異を尚び、披對 煩意を滌ふ。天台の路に入るを待って 余が石橋を渡るを看よ。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系