題名: | 山房春事 |
作者: | 岑參 |
梁園日暮亂飛鴉,極目蕭條三兩家。庭樹不知人去盡,春來還發舊時花。 | |
英譯: |
About the Garden flies at dusk an aimless crow or two.
A house or two are scattered round as far as eye can view.
The trees not knowing all have gone, that they alone are left,
Their Flowers with returning Spring as formerly renew.
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日譯: |
梁園の舊跡には日暮れがた、亂れ飛ぶからすのむれ。見わたすかぎり、ものさびしく、ただ二、三軒の民家があるばかり。むかしの樓觀や亭臺など、跡方もない。しかし、むかしの庭樹と覺しいものはあって、昔の人々がなくなりはてたのも知らぬげに、 昔のままの花を咲かせている。
梁園(りゃうえん) 日暮(にちぼ) 亂飛(らんび)の鴉(からす) 極目(きょくもく)蕭條(せうでう)たり三兩家(さんりゃうか)。 庭樹(ていじゅ)は知(し)らず 人(ひと)去(さ)り盡(つく)すを。 春來(しゅんらい) 還(また)發(ひら)く 舊時(きうじ)の花(はな)。 梁園 日暮 亂飛の鴉 極目蕭條たり三兩家。 庭樹は知らず 人去り盡すを。 春來 還發く 舊時の花。 |