題名: | 秋浦歌 |
作者: | 李白 |
白髮三千丈,離愁似箇長。不知明鏡裡,何處得秋霜。 | |
英譯: |
Ah me! to make such length of grizzled hair
How many days it grew along with care!
Indeed, how could in this pure mirror show
The origin of so much Autume snow?
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日譯: |
わが白髪は三千丈!心につもる愁のせいで、こんなに伸び放題になってしまった。 この澄みきった鏡のなかのわが姿、いったいどこでこんな秋の霜をかぶってきたのだろう。
白髮(はくはつ) 三千丈(さんぜんぢゃう) 愁(うれひ)に縁(よ)って個(かく)の似(ごと)く長(なが)し。 知(し)らず 明鏡(めうきゃう)の裏(うち)、 何(いづ)れの處(ところ)にか秋霜(しうさう)を得(え)たる。 白髮 三千丈 愁に縁って個の似く長し。 知らず 明鏡の裏、 何れの處にか秋霜を得たる。 鏡に照らしてわが姿を見ると、いつの間にか頭は一面霜におおわれている。さてさてま白いことだ。一體どこからこんなに霜がおりたのだろう。よく見ればそれは霜ではなくて、どえらくのびた白髪だ。永年の積る愁が、こんなに白髪をのばしたのだ。 白髮(はくはつ)三千丈(ちゃう)、愁(うれへ)に緣(よ)つて箇(かく)の似(ごと)く長(なが)し。知(し)らず明鏡(めいきゃう)の裏(うち)、何(いづれ)れの處(ところ)にか秋霜(しうさう)を得(え)たる。 白髮三千丈、愁に緣つて箇の似く長し。知らず明鏡の裏、何れの處にか秋霜を得たる。 白髪がなんと三千丈。心配ごとが重なって、こんなに伸びてしまった。 鏡に映るわが顔、いったいどこから秋の霜がおりてきたのか。 白髮(はくはつ)三千丈(さんぜんじょう)、 愁(うれ)いに縁(よ)って個(かく)の似(ごと)く長(なが)し。 知(し)らず 明鏡(めいきょう)の裏(うち)、 何(いず)れの処(ところ)にか秋霜(しゅうそう)を得(え)たる。 白髮三千丈、 愁いに縁って個の似く長し。 知らず 明鏡の裏、 何れの処にか秋霜を得たる。 |