唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 海漫漫
作者: 白居易
海漫漫, 直下無底傍無邊。 雲濤煙浪最深處, 人傳中有三神山。 山上多生不死藥, 服之羽化為天仙。 秦皇漢武信此語, 方士年年采藥去。 蓬萊今古但聞名, 煙水茫茫無覓處。 海漫漫, 風浩浩。 眼穿不見蓬萊島, 不見蓬萊不敢歸。 童男丱女舟中老, 徐福文成多誑誕。 上元太一虛祈禱, 君看驪山頂上茂陵頭。 畢竟悲風吹蔓草, 何況玄元聖祖五千言。 不言藥, 不言仙, 不言白日升青天。
英譯: Boundless, the great sea. Straight down,—no bottom: sideways,—no border. Of cloudy waves and misty billows down in the uttermost depths Men have fabled, in the midst there stand three sacred hills. On the hills, thick growing,—herbs that banish Death. Wings grow on those who eat them and they turn into heavenly "hsien". The Lord of Ch'in' and Wu of Han believed in these stories: And magic-workers year by year were sent to gather the herbs. The Blessed Islands, now and of old, what but an empty tale? The misty waters spread before them and they knew not where to seek. Boundless, the great sea. Dauntless, the mighty wind. Their eyes search but cannot see the shores of the Blessed Islands. They cannot find the Blessed Isles and yet they dare not return: Youths and maidens that began the quest grew grey on board the boat. They found that the writings of Hsu Fü were all boasts and lies: To the Lofty Principle and Great Unity in vain they raised their prayers. Do you not see The graves on the top of Black Horse Hill and the tombs at Mo-ling?" What is left but the sighing wind blowing in the tangled grasses? Yes, and what is more, The Dark and Primal Master of Sages in his fve thousand words Never spoke of herbs, Never spoke of "hsien", Nor spoke of soaring in broad daylight up to the blue heaven.
日譯: 海ははてしなくひろがっている。下には底がなく四方へのひろがりもはてがない。雲やもやでおおわれた波濤の一番おおきいところに ひとのうわさでは、「三つの神山がある。その山には不死の薬のもととなる草がはえ その薬をのめば天上にのぼる仙人になれる」と。 秦の始皇帝や漢の武帝はこのうわさを信じ その命令で方士が毎年この薬をとりに行った。しかし蓬萊山など今も昔もその名を聞くばかりで ぼんやりとけぶる水が遠くつらなってさがしようもない。海ははてしなくひろがっている。風はすごい吹きかただ。目玉がとび出すほど見つめても蓬萊の島は見えない。蓬萊を見つけなければ帰るわけにはゆかない。方士のつれて行った少年少女は船中で老いてしまった。方士の余福や文献はうそが多く上元夫人や太一星への祈禱もききめがなかった。ごらんよ 驪山の頂上や茂陵のてっぺんには つまるところ悲しい風の音がはびこる草にたつばかり。ましてわが朝の聖祖玄元皇帝たる老子さまの五千言には 仙薬や仙人のことなどおっしゃってはないし まひる青空に人間が昇ってゆくともおっしゃってないのだからね。
海漫漫(うみまんまん)たり 直下(ちょくか) 底(そこ)なく旁(からはら)。邊(へん)なし。雲濤(うんたう) 煙浪(えんらう)もっとも深(ふか)き處(ところ) 人(ひと)は傳(つた)ふ「中(うち)に三神山(さんしんざん)あり。山上(さんじゃう) 多(おほ)く不死(ふし)の薬(やく)を生(しゃう)じ これを服(ふく)すれば羽化(うくわ)して天仙(てんせん)となる」と。秦皇(しんくわん) 漢武(かんぶ) この語(ご)を信(しん)じ 方士(はうし) 年年(ねんえん) 藥(くすり)を 采(と)りに去(ゆ)く。蓬萊(ほうらい)は今古(こんこ)ただ名(な)を聞(き)くのみ 烟水(えんすい) 茫茫(ばうばう)として覓(もと)むる處(ところ)なし。海漫漫(うみまんまん)たり 風浩浩(かぜかうかう)たり 眼穿(まなこうが)だるるも蓬萊島(ほうらいたう)を見(み)ず。蓬萊(ほうらい)を見(み)ずんば敢(あ)へて歸(あへ)らず 童男(どうだん) 髫女(くわんぢょ) 舟中(しうちゅう)に老(お)ゆ。徐福(じょふく) 文成(ぶんせい) 誑誕(きゃうたん)多(おほ)く 上元(じゃうげん) 太一(たいいつ) 虛(むな)しく祈禱(きたう)す。君(きみみ)看(み)よや驪山(りざん)の頂上(ちゃうじゃう)茂陵(もりょう)の頭(とう) 畢竟(ひつきゃう) 悲風(ひふう) 蔓草(まんさう)を吹(ふ)く。なんぞ況(いは)んや玄元聖祖(げんげんせいそ)の五千言(ごせんげん)。藥(くすり)を言(い)はず 仙(せん)を言(い)はず 白日(はくじつ)に青天(せいてん)に昇(のぼ)るを言(い)はさるをや。
海漫漫たり 直下 底なく旁。邊なし。雲濤 煙浪もっとも深き處 人は傳ふ「中に三神山あり。山上 多く不死の薬を生じ これを服すれば羽化して天仙となる」と。秦皇 漢武 この語を信じ 方士 年年 藥を采りに去く。蓬萊は今古ただ名を聞くのみ 烟水 茫茫として覓むる處なし。海漫漫たり 風浩浩たり 眼穿だるるも蓬萊島を見ず。蓬萊を見ずんば敢へて歸らず 童男 髫女 舟中に老ゆ。徐福 文成 誑誕多く 上元 太一 虛しく祈禱す。君看よや驪山の頂上茂陵の頭 畢竟 悲風 蔓草を吹く。なんぞ況んや玄元聖祖の五千言。藥を言はず 仙を言はず 白日に青天に昇るを言はさるをや。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系