題名: | 出塞二首 一 |
作者: | 王昌齡 |
秦時明月漢時關, 萬里長征人未還。 但使龍城飛將在, 不教胡馬度陰山。 | |
英譯: |
It is still the moon of the Ch'ins, the frontier of the Hans.
The expedition went ten thousand li away and may never return.
If only the flying general of Lung-chen were still here,
Never would the Hsiung-nu pass over the Yin-mountains.
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日譯: |
明月は秦の時代と同じく$国境地帯に$輝やき、城塞は漢の時代と同じく存在する。$秦漢以来、辺境の軍事的状況は何も変っていない。$古より、はるか万里の彼方にまで遠征した兵士たちは、今もなおなつかしの故郷には帰っていないのだ。もし、「竜域の飛将軍」と畏怖された李広のような名将が、今の世にいさえしたならば、異民族の騎兵たちに、みすみす陰山山脈を越えて侵入させるようなことはないだろうに。
秦時(しんじ)の明月(めいげつ) 漢時(かんじ)の関(くわん) 万里(ばんり)長征(ちゃうせい)して 人(ひと)未(いま)だ還(かへ)らず 但(た)だ 竜城(りょうじゃう)の飛将(ひしゃう)をして在(あ)らしめば 胡馬(こば)をして陰山(いんざん)を度(わた)らしめじ 秦時の明月 漢時の関 万里長征して 人未だ還らず 但だ 竜城の飛将をして在らしめば 胡馬をして陰山を度らしめじ |