唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 登香爐峯頂
作者: 白居易
迢迢香爐峰, 心存耳目想。 終年牽物役, 今日方一往。 攀蘿蹋危石, 手足勞俯仰。 同游三四人, 兩人不敢上。 上到峰之頂, 目眩神怳怳. 高低有萬尋, 闊狹無數丈。 不窮視聽界, 焉識宇宙廣。 江水細如繩, 湓城小于掌。 紛吾何屑屑, 未能脫塵鞅。 歸去思自嗟, 低頭入蟻壤。
英譯: There came an officer knocking by night at my door— in a loud voice demanding grain-tribute. My house-servants dared not wait till the morning, But brought candles and set them on the barn-floor. Passed through the sieve, clean-washed as pearls, A whole cart-load, thirty bushels of grain. But still they cry that it is not paid in full: With whips and curses they goad my servants and boys. Once, in error, I entered public life; I am inwardly ashamed that my talents were not sufficient. In succession I occupied four offcial posts; For doing nothing,—ten years' salary! Often have I heard that saying of ancient men That "good and ill follow in an endless chain". And to-day it ought to set my heart at rest To return to others the corn in my great barn.
日譯: 高くそびえる香爐峯のことは、いつも考え見聞きするたびに思っていた。 一年じゅう職務に拘束され、今日はじめて行くことができた。 ツタにとりすがりころげる石をふみ、手も足ものぼりくだりで疲れた。 同行は三、四人だったが、そのうち二人は途中でへばった。 絶頂までのぼると、目がまい心も茫然とした。 高さ数万尺で、ひろさは数丈しかない。 しかし遠くを見きわめて、はじめて字宙の広大なのがわかるのだ。 揚子江も繩のように細く見え、潯陽の町はてのひらよりも小さい。 ぼくときたらなんとこまかいことだ、俗事から自由になれないで。 いま下山しながら自分で嘆く、下をむいて蟻の穴にはいりゆくと。
迢迢(てうてう)たり香爐峯(かろろほう)、 心(こころ)に存(そん)し耳目(じもく)に想(おも)ふ。 年(とし)を終(をほ)るまで物役(ぶつえき)に牽(ひ)かれ、 今日(こんにち)はじめてっ一(ひと)たび往(ゆ)く。 蘿(ら)を攀(よ)ぢて危石(きせき)を蹋(ふ)み、 手足(しゅそく) 俯仰(ふぎゃう)に勞(らう)す。 同遊(どういう) 三四人(さんよにん)、 兩人(りゃうにん)はあへて上(のぼ)らず。 上(のぼ)りて峯(みね)の頂(いただき)に到(いた)れば、 目(め)眩(くるめ)き神怳(しんきゃう) 怳(きゃう)たり。 高低(かうてい) 萬尋(ばんじん)あり、 闊狹(くわつけふ) 數丈(すうぢゃう)なし。 視聴(しちゃう)の界(さかひ)を窮(きは)めずば、 いづくんぞ宇宙(うちう)の廣(ひろ)きを識(し)らん。 江水(かうすい)は細(ほそ)きこと繩(なは)のごとく、 溢城(ぽんじゃう)は掌(たなごころ)より小(ちひさ)し。 紛(ふん)としてわれなんぞ屑屑(せつせつ)たる、 いまだ塵鞅(ぢんあう)を脫(だっ)する能(あた)はず。 歸(かへ)り去(さ)り思(おも)ひて自(みづか)ら嗟(なげ)く、 頭(かうべ)を低(た)れて蟻壤(ぎじゃう)に入(い)ると。 -
迢迢たり香爐峯、 心に存し耳目に想ふ。 年を終るまで物役に牽かれ、 今日はじめてっ一たび往く。 蘿を攀ぢて危石を蹋み、 手足 俯仰に勞す。 同遊 三四人、 兩人はあへて上らず。 上りて峯の頂に到れば、 目眩き神怳 怳たり。 高低 萬尋あり、 闊狹 數丈なし。 視聴の界を窮めずば、 いづくんぞ宇宙の廣きを識らん。 江水は細きこと繩のごとく、 溢城は掌より小し。 紛としてわれなんぞ屑屑たる、 いまだ塵鞅を脫する能はず。 歸り去り思ひて自ら嗟く、 頭を低れて蟻壤に入ると。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系