題名: | 送李中丞歸漢陽別業 |
作者: | 劉長卿 |
流落徵南將,曾驅十萬師。 罷歸無舊業,老去戀明時。 獨立三邊靜,輕生一劍知。 茫茫江漢上,日暮欲何之。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
今(いま)は流浪落魄(るろうらくはく)しているが、以前(いぜん)には、征南大将軍(しょうなんだいしょうぐん)として、十万(じゅまん)の大軍(たいぐん)を指揮(しき)していた人なのだ。官(かん)を退(しりぞ)いて帰(かえ)ってみれば、古(ふる)くからの家(いえ)の財産(ざいさん)も無(な)くなり、年老(としお)いては、ただ、昔(むかし)の聖明(せいめい)の世(よ)を恋(こ)いしたうばかりとなった。かつて、この人(ひと)がただ一人(ひとり)立(た)ちあがれば、三方(さんぽう)の辺境(へんきょう)もおだやかになり、国家(こっか)のために命(いのち)を惜(お)しまないその心(こころ)は、その身(み)に帯(お)びる一振(ひとふ)りの剣(けん)だけが知(し)っている。
果(は)てしなく広(ひろ)がる漢陽(かんよう)の江水(えみず)のほとりに、日(ひ)の暮(く)れ方(がた)、君(きみ)はどこに向(む)かって行(い)こうとするのか。
今は流浪落魄しているが、以前には、征南大将軍として、十万の大軍を指揮していた人なのだ。官を退いて帰ってみれば、古くからの家の財産も無くなり、年老いては、ただ、昔の聖明の世を恋いしたうばかりとなった。かつて、この人が)ただ一人立ちあがれば、三方の辺境もおだやかになり、国家のために命を惜しまないその心は、その身に帯びる一振りの剣だけが知っている。 果てしなく広がる漢陽の江水のほとりに、日の暮れ方、君はどこに向かって行こうとするのか。 流落(りゅうらく)す 征南(せいなん)の将(しょう)、曾(かつ)て駆(か)る 十分(じゅうぶん)の師(し) 罷(や)め帰(かえ)りては 旧業(きゅうぎょう)無(な)く、老(お)い去(さ)きては明時(めいじ)を恋(こ)ふ 独立(どくりつ) 三辺(さんべん)靜(しず)かに、軽生(けいせい)一剣(いっけん)知(し)る 茫茫(ぼうぼう)たる 江漢(こうかん)の上(ほとり)、日暮(にちぼ)何(いず)くに之(ゆ)かんと欲(ほっ)する 流落す 征南の将、曾て駆る 十分の師 罷め帰りては 旧業無く、老い去きては明時を恋う 独立 三辺靜かに、軽生一剣知る 茫茫たる 江漢の上、日暮何くに之かんと欲する いまこそ君は落魄しているが 曾ては征南将軍として 十万の大軍を指揮した人 霸めて帰ればすでに家産も無く 老いて空しく恋う聖明の世 この人独り立って三面の辺境は静まり 身を捨てて国に尽くしたその心は ただ一口の宝剣だけが知っている 茫々たる漢陽江に舟を浮かべて 日も暮れかかるに 流落す 征南(せいなん)の将(しょう) 曾(かつ)て駆(か)る 十万の師 罷(や)め帰って旧業無く 老い去(さ)って明時(めいじ)を恋う 独立 三辺(さんべん)靜かに 軽生(けいせい) 一剣(けん)知る 茫茫(ぼうぼう)たる江漢(こうかん)の上(ほとり) 日暮(にちぼ) 何(いず)くに之(ゆ)かんと欲(ほっ)する 流落す 征南の将 曾て駆る 十万の師 罷め帰って旧業無く 老い去って明時を恋う 独立 三辺靜かに 軽生 一剣知る 茫茫たる江漢の上 日暮 何くに之かんと欲する |