題名: | 九日登望仙臺 呈劉明府 |
作者: | 李白 |
漢文皇帝有高臺,此日登臨曙色開。 三晉雲山皆北向,二陵風雨自東來。 關門令尹誰能識,河上仙翁去不回。 且欲近尋彭澤宰,陶然共醉菊花杯。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
漢(かん)の文帝(ぶんてい)の築(きず)かれた望仙台(ぼうせんだい)がここにある。九月九日(くがつここのか)のこの日(ひ)に登(のぼ)って望見(ぼうけん)すれば、夜明(よあ)けの色(いろ)が広(ひろ)がってゆく。三晉(さんしん)の地方(ちほう)の雲(くも)のかかる山々(やまやま)は、みな北方(ほっぽう)に向(む)かって連(つら)なっており、二陵(にりょう)のあたりの風(かぜ)や雨(あめ)は、東方(とうほう)から迫(せま)って来(く)る。
昔(むかし)、函谷関の役人(やくにん)の長であった尹喜も、今(いま)となってはいったい誰(だれ)が知(し)ろうか。ー漢の文帝(ぶんてい)に「老子(ろうし)」について質問(しつもん)させた河上公も、遠(とお)い昔(むかし)、いったん立(た)ち去(さ)っては、ここに戻(もど)っては来(こ)ない。
まあまあ、とにかく、ここからほど近(ちか)い彭沢(ほうたく )の県令(けんれい)の陶淵明(とうえんめい)にも、なぞらえるべき劉明府どのをお訪(たず)ねして、うっとりとして、一緒(いっしょ)に菊(きく)の花(はな)を浮(う)かべた酒(さけ)の杯(さかずき)に酔(よ)うことにしよう。
漢の文帝の築かれた望仙台がここにある。九月九日のこの日に登って望見すれば、夜明けの色が広がっ てゆく。三晉の地方の雲のかかる山々は、みな北方に向かって連なっており、二陵のあたりの風や雨は、東方から迫って来る。 昔、函谷関の役人の長であった尹喜も、今となってはいったい誰が知ろうか。ー漢の文帝に「老子」について質問させた河上公も、遠い昔、いったん立ち去っては、ここに戻っては来ない。 まあまあ、とにかく、ここからほど近い彭沢の県令の陶淵明にも、なぞらえるべき劉明府どのをお訪ねして、うっとりとして、一緒に菊の花を浮かべた酒の杯に酔うことにしよう。 漢文皇帝(かんぶんこうてい) 高台有(こうだいあ)り 此(こ)の日(ひ)登臨(とうりん)すれば 曙色(しょしょく)開(ひら)く 三晉(さんしん)の雲山(うんざん) 皆(みな)北(きた)に向(む)かい 二陵(にりょう)の風雨(ふうう) 東(ひがし)より来(きた)る 関門(かんもん)の令尹(れいいん) 誰(たれ)か能(よ)く識(し)らん 河上(かじょう)の先翁(せんおう)去(さ)りて回(かえ)らず 且(しば)らく近(ちか)く彭沢(ほうたく)の宰(さい)を尋(たず)ね 陶然(とうぜん)として共(とも)に菊花(きくか)の杯(はい)に酔(よ)わんと欲(ほっ)す 漢文皇帝 高台有り 此の日登臨すれば 曙色開く 三晉の雲山 皆北に向かい 二陵の風雨 東より来る 関門の令尹 誰か能く識らん 河上の先翁去りて回らず 且らく近く彭沢の宰を尋ね 陶然として共に菊花の杯に酔わんと欲す 漢(かん)の文帝(ぶんてい)の築(きず)かれた望仙台(ぼうせんだい)がここにある。九月九日(くがつここのか)のこの日(ひ)に登(のぼ)って望見(ぼうけん)すれば、夜明(よあ)けの色(いろ)が広(ひろ)がってゆく。三晉(さんしん)の地方(ちほう)の雲(くも)のかかる山々(やまやま)は、みな北方(ほっぽう)に向(む)かって連(つら)なっており、二陵(にりょう)のあたりの風(かぜ)や雨(あめ)は、東方(とうほう)から迫(せま)って来(く)る。 昔(むかし)、函谷関の役人(やくにん)の長であった尹喜も、今(いま)となってはいったい誰(だれ)が知(し)ろうか。ー漢の文帝(ぶんてい)に「老子(ろうし)」について質問(しつもん)させた河上公も、遠(とお)い昔(むかし)、いったん立(た)ち去(さ)っては、ここに戻(もど)っては来(こ)ない。 まあまあ、とにかく、ここからほど近(ちか)い彭沢(ほうたく )の県令(けんれい)の陶淵明(とうえんめい)にも、なぞらえるべき劉明府どのをお訪(たず)ねして、うっとりとして、一緒(いっしょ)に菊(きく)の花(はな)を浮(う)かべた酒(さけ)の杯(さかずき)に酔(よ)うことにしよう。 漢の文帝の築かれた望仙台がここにある。九月九日のこの日に登って望見すれば、夜明けの色が広がっ てゆく。三晉の地方の雲のかかる山々は、みな北方に向かって連なっており、二陵のあたりの風や雨は、東方から迫って来る。 昔、函谷関の役人の長であった尹喜も、今となってはいったい誰が知ろうか。ー漢の文帝に「老子」について質問させた河上公も、遠い昔、いったん立ち去っては、ここに戻っては来ない。 まあまあ、とにかく、ここからほど近い彭沢の県令の陶淵明にも、なぞらえるべき劉明府どのをお訪ねして、うっとりとして、一緒に菊の花を浮かべた酒の杯に酔うことにしよう。 漢文皇帝(かんぶんこうてい) 高台有(こうだいあ)り 此(こ)の日(ひ)登臨(とうりん)すれば 曙色(しょしょく)開(ひら)く 三晉(さんしん)の雲山(うんざん) 皆(みな)北(きた)に向(む)かい 二陵(にりょう)の風雨(ふうう) 東(ひがし)より来(きた)る 関門(かんもん)の令尹(れいいん) 誰(たれ)か能(よ)く識(し)らん 河上(かじょう)の先翁(せんおう)去(さ)りて回(かえ)らず 且(しば)らく近(ちか)く彭沢(ほうたく)の宰(さい)を尋(たず)ね 陶然(とうぜん)として共(とも)に菊花(きくか)の杯(はい)に酔(よ)わんと欲(ほっ)す 漢文皇帝 高台有り 此の日登臨すれば 曙色開く 三晉の雲山 皆北に向かい 二陵の風雨 東より来る 関門の令尹 誰か能く識らん 河上の先翁去りて回らず 且らく近く彭沢の宰を尋ね 陶然として共に菊花の杯に酔わんと欲す |