題名: | 長信怨 |
作者: | 王昌齡 |
奉帚平明金殿開,暫將團扇共徘徊。 玉顏不及寒鴉色,猶帶昭陽日影來。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
ほうきを持(も)って、夜(よる)の明(あ)け方(がた)に掃(ほう)き清(きよ)め宮中(きゅうちゅう)に奉仕(ほうし)する時(とき)、黄金(おうごん)の御殿(ごてん)の門(もん)は開(ひら)かれ、しばらくの間(あいだ)うちわを手(て)にしてそのうちわとともに、さまよい歩(ある)く。
班婕好のその玉(ぎょく)のような美貌(びぼう)も、今(いま)は、黒色(くろいろ)で最(もっと)も色香(いろか)のない、あの冬(ふゆ)のからすのような昭陽殿(しょうようでん)に住(す)む女(おんな)が、それでもなお君王(くんおう)の恩寵(おんちゅう)を受(う)けて陽光(ようこう)を受(う)けて飛(と)んで来(く)る姿(すがた)にも及(およ)ばない身(み)なのだ。
帚(ほうき)を平明(へいめい)に奉(ほう)じて 金殿(きんでん)開(ひら)き 暫(しばら)く団扇(だんせん)を将(も)ちて 共(とも)に徘徊(はいかい)す 玉顏(ぎょくがん)は及(およ)ばず 寒鴉(かんあ)の色(いろ)の 猶(な)ほ昭陽(しょうよう)の日影(にちえい)を帯(お)びて来(きた)るに 帚(ほうき)を平明(へいめい)に奉(ほう)じて 金殿(きんでん)開(ひら)き 暫(しばら)く団扇(だんせん)を将(も)ちて 共(とも)に徘徊(はいかい)す 玉顏(ぎょくがん)は及(およ)ばず 寒鴉(かんあ)の色(いろ)の 猶(な)お昭陽(しょうよう)の日影(にちえい)を帯(お)びて来(きた)るに 帚を平明に奉じて 金殿開き 暫く団扇を将ちて 共に徘徊す 玉顏は及ばず 寒鴉の色の 猶お昭陽の日を帯びて来るに 夜明け、黄金の宮殿のとびらが開くと、ほうきをもってお掃除。 それからしばらくは団扇をもって行ったり来たり。 ああ、この玉のような顔もあの真っ黒いからすの色に及ばない、 からすは昭陽殿に射す日の光を帯びたまま飛んできたのだから。 帚(しゅう)を奉(ほう)じて平明(へいめい) 金殿(きんでん)開(ひら)く 暫(しば)らく団扇(だんせん)を将(も)って共(とも)に徘徊(はいかい)す 玉顏(ぎょくがん)は及(およ)ばず 寒鴉(かんあ)の色(いろ)の 猶(な)お昭陽(しょうよう)の日影(にちえい)を帯(お)びて来(き)たるに 帚を奉じて平明 金殿開く 暫らく団扇を将って共に徘徊す 玉顏は及ばず 寒鴉の色の 猶お昭陽の日影を帯びて来たるに |