題名: | 清明 |
作者: | 杜牧 |
清明時節雨紛紛, 路上行人慾斷魂。 借問酒家何處有? 牧童遙指杏花村。 | |
英譯: |
THE Ch'ing-ming rains seem never to end;
They annoy and dishearten
The traveller. He asks, 'Where can I find a tavern?'
The shepherd boy points to a distant 00 village.
The rain falls thick and fast on All Souls' festive day, The men and women sadly move along the way They ask where wineshops can be found $(or where to rest)$─ And there the herdboy's fingers Almond-Town suggest. |
日譯: |
$空清く明らかなはずの$清明節に、あいにく雨がしとしとと小止みなく降り続き、道行く旅人$たる私$も$春愁をかきたてられて$、魂も消え入るばかりである。$酒でも飲みたいものと$通りあわ せた牛飼いの少年に酒屋はどこにあるかと尋ねたら、$何き言わずに$遥か彼方のあんずの花咲く村をさし示してくれた。
清明(せいめい)の時節(じせつ) 雨紛紛(あめふんぶん)たり 路上(ろじゃう)の行人(かうじん) 魂(たましひ)を断(た)たんと欲(ほっ)す 借問(しゃもん)す 酒家(しゅか) 何(いづ)れの処(ところ)にか有(あ)る 牧童(ぼくどう) 遙(はる)かに指(さ)す杏花(きゃうくわ)の村(むら) 清明の時節 雨紛紛たり 路上の行人 魂を断たんと欲す 借問す 酒家 何れの処にか有る 牧童 遙かに指す杏花の村 清明の佳き日だというのに、雨がしきりに降りつのる。道を行く旅人の心はわびしい思いで押しつぶされそうだ。 「やあ、居酒屋はどこかね」、牛を追ってきた少年に尋ねたら、遥か遠く杏の花の咲いている村里のあたりを指さした。 清明(せいめい)の時節(じせつ) 雨紛紛(あめふんぶん)、 路上(ろじょう)の行人(こうじん) 魂(たましい)を断(た)たんと欲(ほっ)す。 借問(しゃもん)す 酒家(しゅか)は何(いず)れの処(ところ)にか有(あ)る、 牧童(ぼくどう)遙(はる)かに指(ゆぶさ)す 杏花村(きょうかそん)。 清明の時節 雨紛紛、 路上の行人 魂を断たんと欲す。 借問す 酒家は何れの処にか有る、 牧童遙かに指す 杏花村。 |