題名: | 早寒有懷 |
作者: | 孟浩然 |
木落雁南度,北風江上寒。 我家襄水曲,遙隔楚雲端。 鄉淚客中盡,孤帆天際看。 迷津欲有問,平海夕漫漫。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
木(こ)の葉(は)が落(お)ちて、雁(がん)が南方(なんぽう)に向(むか)かって飛(と)んで行(ゆ)き、北風(ほっぽう)が川(かわ)のほとりに寒(さむ)い。わが故郷(こきょう)の家(いえ)は、裏陽(りよう)付近(ふきん)の川(かわ)のほとりにあって、遠(とお)く楚(そ)の地(ち)をおおう雲(くも)の彼方(かなた)にへだたっている。
故郷(こきょう)を思(おも)う涙(なみだ)は、他郷(たきょう)を旅(たび)する間(あいだ)に尽(つ)き果(は)てて、一(いっ)そうの帆(ほ)かけ舟(ふね)の姿(すがた)を、遥(はるか)かな空(そら)と水(みず)との果(は)てに見出(みだ)すのみ。渡(わた)し場(ば)はどこかと問(と)うてみようとわが行(ゆ)くべき方向(ほうこう)に迷(まよ)っていると、平(たい)らに広(ひろ)がる大海(おおうみ)のような川水(かわみず)が、日(ひ)の暮(く)れ方(ほう)、広(ひろ)くはるかに続(つづ)いている。
木の葉が落ちて、雁が南方に向かって飛んで行き、北風が川のほとりに寒い。わが故郷の家は、裏陽付近の川のほとりにあって、遠く楚の地をおおう雲の彼方にへだたっている。 故郷を思う涙は、他郷を旅する間に尽き果てて、一そうの帆かけ舟の姿を、遥かな空と水との果てに見出すのみ。渡し場はどこかと問うてみようとわが行くべき方向に迷っていると、平らに広がる大海のような川水が、日の暮れ方、広くはるかに続いている。 木(き)落(お)ちて 雁(がん)南(みなみ)に渡(わた)り、北風(ほくふう) 江上(こうじょう)に寒(さむ)し 我(わ)が家(いえ)は襄水(じょうすい)の曲(くま)、遥(はる)かに楚雲(そうん)の端(たん)を隔(へだ)つ 鄉淚客中(きょうるいかくちゅう)に尽(つ)き、孤帆天際(こはんてんさい)に看(み)る 津(しん)に迷(まよ)いて 問(と)う有(あ)らんと欲(ほっ)すれば、平海(へいかい)夕(ゆう)べに漫漫(まんまん)たり 木落ちて 雁南に渡り、北風江上に寒し 我が家は襄水の曲、遥かに楚雲の端を隔つ 鄉淚客中に尽き、孤帆天際に看る 津に迷いて 問う有らんと欲すれば、平海夕べに漫漫たり 木々の薬は落ち 雁は南に渡る 江上の北風はそぞろ身に泌む わが家はとおく襄水のほとり はるか楚雲の彼方にあり ふるさと恋う涙は旅の間に尽き 一片の白帆の影の 水や空のあたりに浮かぶを看る 渡し場を問うて渡ろうとすれば 日暮れてまんまんたる水の面が はてもなくひろがるばかり 木(き)落ちて雁(がん)南(みなみ)に渡(わた)り 北風(ほくふう)江上(こうじょう)に寒し 我(わ)が家(いえ)は襄水(じょうすい)の曲(くま) 遥(はる)かに楚雲(そうん)の端(たん)を隔(へだ)つ 鄉淚(きょうるい) 客中(かくちゅう)に尽き 孤帆(こはん) 天際(てんさい)に看(み)る 津(しん)に迷うて問う有らんと欲(ほっ)すれば 平海(へいかい)夕(ゆうべ)に漫漫(まんまん)なり 木落ちて雁南に渡り 北風江上に寒し 我が家は襄水の曲 遥かに楚雲の端を隔つ 鄉淚 客中に尽き 孤帆 天際に看る 津に迷うて問う有らんと欲すれば 平海夕に漫漫なり |