題名: | 留別王維 |
作者: | 孟浩然 |
寂寂竟何待,朝朝空自歸。 欲尋芳草去,惜與故人違。 當路誰相假,知音世所稀。 只應守寂寞,還掩故園扉。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
わが心(こころ)はわびしくて、結局(けっきょく)何(なに)を待(ま)つことができようか。今(いま)は何(なに)も期待(きたい)すべきものはなくなった毎日(まいにち)ただひとりであきらめて帰(かえ)って来(く)るばかりである。故郷(こきょう)の山中(さんじゅう)に香草(こうそう)を探(さぐ)そうと、節(せつ)を守(まも)って隠棲(いんせい)すべく立(た)ち去(さ)ろうと思(おも)うのだが、惜(お)しまれるのは旧友(きゅうゆう)王維(おうい)よ、きみと遠(とお)くへだたること。
要路(ようろ)にある権力者(けんりょくしゃ)は、いったい誰(だれ)がわたしに力(ちから)を貸(か)してくれようか。力(ちから)を貸(か)す者(もの)はなく、真(しん)に理解(りかい)し合(あ)える人(ひと)は、世(よ)にまれなもの。今(いま)はただわびしい思(おも)いをそのままに心(こころ)に抱(いだ)きながら、またふたたび故郷(こきょう)の門(もん)を閉(と)ざして過(す)ごすことにしよう。
わが心はわびしくて、結局何を待つことができようか。今は何も期待すべきものはなくなった毎日ただひとりであきらめて帰って来るばかりである。故郷の山中に香草を探そうと、節を守って隠棲すべく立ち去ろうと思うのだが、惜しまれるのは旧友王維よ、きみと遠くへだたること。 要路にある権力者は、いったい誰がわたしに力を貸してくれようか。力を貸す者はなく、真に理解し合える人は、世にまれなもの。今はただわびしい思いをそのままに心に抱きながら、またふたたび故郷の門を閉ざして過ごすことにしよう。 寂寂(せきせき)竟(つい)に何(なに)をか待(ま)たん、朝朝(ちょうちょう)空(むな)しく自(おのづか)ら帰(かえ)る 芳草(ほうそう)を尋(たづ)ねて去(さ)らんと欲(ほっ)するも、惜(お)しむらくは 故人(こじん)と違(ちが)ふ 当路(とうろ)誰(たれ)か相仮(あいか)さん、知音(ちいん)世(よ)に稀(まれ)なる処(ところ) ただ応(まさ)に寂寞(せきばく)を守(まも)るべく、還(ま)た故園(こえん)の扉(とびら)を掩(おお)わん 寂寂竟に何をか待たん、朝朝空しく自ら帰る 芳草を尋ねて去らんと欲するも、惜しむらくは 故人と違ふ 当路誰か相仮さん、知音世に稀なる処 ただ応に寂寞を守るべく、還た故園の扉を掩わん わびしやわれ なにを待つとてあてもなく 日々空しく帰り来る 芳草を尋ねてとおく 去ってゆこうと思いつつも 友と別れる名残借しさ 当路の人の誰とて力を貸すものなく わが心を知るひとも稀 今はただ寂寞に堪えて 故園の門を閉じて暮らそう 寂寂(せきせき)竟(つい)に何をか待たん 朝朝(ちょうちょう)空(むな)しく自(みずか)ら帰る 芳草(ほうそう)を尋(たず)ねて去(さ)らんと欲(ほっ)するも 惜(お)しむらくは故人(こじん)と違(ちが)うを 当路(とうろ)誰(たれ)か相仮(あいか)さん 知音(ちいん)世(よ)に稀(まれ)なる所 祇(ただ)応(まさ)に寂寞(せきばく)を守(まも)るべし 還(かえ)って故園(こえん)の扉(ひ)を掩(おお)わん 寂寂竟に何をか待たん 朝朝空しく自ら帰る 芳草を尋ねて去らんと欲するも 惜しむらくは故人と違うを 当路誰か相仮さん 知音世に稀なる所 祇応に寂寞を守るべし 還って故園の扉を掩わん |