題名: | 秦中寄遠上人 |
作者: | 孟浩然 |
一丘常欲臥,三徑苦無資。 北土非吾願,東林懷我師。 黃金燃桂盡,壯志逐年衰。 日夕涼風至,聞蟬但益悲。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
名(な)もないどこかの丘(おか)に、世(よ)を捨(す)てて高臥(こうが)しようと、いつも願(なが)っているが、三本(さんぽん)の小道(こみち)を持(も)つ隠者(いんじゃ)の住居(じゅうきょ)を営(いとな)む資力(しりょく)に困(こま)っている。といって北方(ほっぽう)の地(ち)長安(ちょうあん)での栄達(えいたつ)・名声(めいせい)を求(もと)めることは、わが願(ねが)いではなく、今(いま)は、ひたすらに東林寺(とうりんじ)の名僧(めいそう)にも比(ひ)すべき遠上人(えんじょうじん)こそわが師(し)として慕(した)わしい。
財貨(ざいか)は物価高(ぶっかだか)によって尽(つ)き、盛(さか)んな志(こころざし)は、年(とし)ごとに衰()えた。日(ひ)の夕べ、涼(すず)しい風(かぜ)が吹(ふ)いて来(き)て、秋(あき)の蟬(せみ)の声(こえ)を聞(き)いては、ただますます悲(かな)しみ嘆(なげ)くばかり。
名もないどこかの丘に、世を捨てて高臥しようと、いつも願っているが、三本の小道を持つ隠者の住居を営む資力に困っている。といって北方の地長安での栄達・名声を求めることは、わが願いではなく、今は、ひたすらに東林寺の名僧にも比すべき遠上人こそわが師として慕わしい。 財貨は物価高によって尽き、盛んな志は、年ごとに衰えた。日の夕べ、涼しい風が吹いて来て、秋の蟬の声を聞いては、ただますます悲しみ嘆くばかり。 一丘(いっきょう)常(つね)に臥(ふ)せんと欲(ほっ)するも、三径(さんけい)資(し)無(な)きに苦(くる)しむ 北土(ほくど)は吾(わ)が願(ねが)いに非(あら)ず、東林(とうりん)に我(わ)が師(し)を懷(おも)う 黃金(おうごん)桂(けい)を燃(も)やして尽(つ)き、状志(そうし)年(とし)を逐(お)いて衰(おとろ)う 日夕(につせき)涼風(りょうふう)至(いた)り、蟬(ぜん)を聞(き)きて 但(た)だ益々(ますます)悲(かな)しむのみ 一丘常に臥せんと欲するも、三径資無きに苦しむ 北土は吾が願いに非ず、東林に我が師を懷う 黃金桂を燃やして尽き、状志年を逐いて衰う 日夕涼風至り、蟬を聞きて 但だ益々悲しむのみ どこかの山でのんびり暮らそうと いつも思っているのだが 田園を営むだけの 資力が無いのが残念だ 長安は私の住みたい所ではない 東林寺の老師こそ慕わしい 日々の称しに疲れはて 壮志も年々衰えた 日が暮れれば風さむく 秋蝉をきいて心は悲しい 一邱(いっきょう) 常に臥(ふ)せんと欲(ほっ)し 三径(けい) 資無きに苦しむ 北土(ほくど)は吾(わ)が願(ねが)いに非(あら)ず 東林(とうりん) 我(わ)が師を懷(おも)う 黃金(おうごん) 桂(けい)を燃(も)やして尽き 状志(そうし) 年(とし)を逐(お)うて衰(おとろ)う 日夕(につせき) 涼風(りょうふう)至(いた)り 蟬(ぜみ)を聞(き)いて但(ただ)益(ますます)悲しむ 一邱 常に臥せんと欲し 三径 資無きに苦しむ 北土は吾が願いに非ず 東林 我が師を懷う 黃金 桂を燃やして尽き 状志 年を逐うて衰う 日夕 涼風至り 蟬を聞いて但益悲しむ |