題名: | 鹿柴 |
作者: | 王維 |
空山不見人, 但聞人語響。 返景入深林, 復照青苔上。 | |
英譯: |
Empty hills, no one in sight,
only the sound of someone talking;
late sunlight enters the deep wood,
shining over the green moss again.
On the empty mountain, seeing no one, Only hearing the echoes of someone’s voice; Returning light enters the deep forest, Again shining upon the green moss. Empty hills, no one in sight, only the sound of someone talking; late sunlight enters the deep wood, shining over the green moss again. Through the deep wood, the slanting sunlight Casts motley patterns on the jade-green mosses. No glimpse of man in this lonely mountain, Yet faint voices drift on the air. So lone seem the hills; there is no one in sight there. But whence is the echo of voices I hear? The rays of the sunset pierce slanting the forest, And in their reflection green mosses appear. Deep in the mountain wilderness Where nobody ever comes $(Only once in a great while)$ Something like the sound of a far off voice, The low rays of the sun Slip through the dark forest, And gleam again on the shadowy moss. |
日譯: |
人(ひと)の気配(けはい)のないもの静(しず)かな山(やま)には、人(ひと)かげひとつ見(み)あたらない。ただ聞(き)こえてくるのは、人(ひと)の話(はな)し声(ごえ)がひびきとして伝(つた)わってくるだけ。
夕日(ゆうひ)の光(ひかり)が深(ふか)い林(はやし)の中(なか)にさしこんで、そしてさらに、緑(みどり)のこけの上(うえ)を照(て)らしている。
人の気配のないもの静かな山には、人かげひとつ見あたらない。ただ聞こえてくるのは、人の話し声がひびきとして伝わってくるだけ。 夕日の光が深い林の中にさしこんで、そしてさらに、緑のこけの上を照らしている。 空山(くうざん) 人(ひと)を見(み)ず、但(た)だ人語(じんご)の響(ひび)きを聞(き)くのみ 返影(へんえい) 深林(しんりん)に入(い)り、復(ま)た青苔(せいたい)の上(うえ)を照(て)らす 空山 人を見ず、但だ人語の響きを聞くのみ 返影 深林に入り、復た青苔の上を照らす 人かげも無い山の中 どこかで人の声がする 夕日が林にさし入って また照らし出す苔の上 空山(くうざん) 人を見ず 但(ただ)人語(じんご)の響(ひび)くを聞く 返影(へんえい) 深林(しんりん)に入り 復(また)青苔(せいたい)の上を照らす 空山 人を見ず 但人語の響くを聞く 返影 深林に入り 復青苔の上を照らす ものしずかな山で、人のすがたは見えない。ただ、どこからか、かすかな人聲が聞 こえてくる。夕日のてりかえしがほの暗い深い林のなかにさしこんで、さらに青い苔の上をくっきり照らし出している。 空山(くうざん) 人(ひと)を見(み)ず。 但(ただ) 聞(き)く 人語(じんご)の響(ひびき)。 返景(へんけい) 深林(しんりん)に入(い)り、 復(また) 青苔(せいたい)の上(うへ)を照(て)らす。 空山 人を見ず。 但 聞く 人語の響。 返景 深林に入り、 復 青苔の上を照らす。 空寂な山中、どこにも人の影は見えない。ただ林間に響く人聲がかすかに聞えてくる。折しも夕日の光線が斜めに深林にさしこみ、樹の間を漏れた光はまた青苔の上を照らしている。 空山(くうさん)人(ひと)を見(み)ず。但(ただ)人語(じんご)の響(ひびき)を聞(き)くのみ。返景(へんけい)深林(しんりん)に入(い)り、復(また)照(て)らす青苔(せいたい)の上。 空山人を見ず。但人語の響を聞くのみ。返景深林に入り、復照らす青苔の上。 人かげもない静かな山の中。話し声だけがどこかから聞こえてく る。夕日の光が深い林にさしこんで、青い苔の上を照らしだす。 空山(くうざん) 人(ひと)を見(み)ず 但(た)だ聞(き)く 人語(じんご)の響(ひび)くを 返景(へんけい) 深林(しんりん)に入(い)り 復(ま)た照(て)らす 青苔(せいたい)の上(うへ) 空山 人を見ず 但だ聞く 人語の響くを 返景 深林に入り 復た照らす 青苔の上 静かな山に人の姿は見えず、 ただ、人がどこかで話をしているのが耳に入る。 と、夕日の光が深い森の中にさしこんで、 木々の下陰の青い苔を照らし出した。 空山(くうざん) 人(ひと)を見ず 但(た)だ人語(じんご)の響(ひび)くを聞(き)く 返景(へんえい) 深林(しんりん)に入(い)り 復(ま)た照(て)らす 青苔(せいたい)の上(うえ) 空山 人を見ず 但だ人語の響くを聞く 返景 深林に入り 復た照らす 青苔の上 山はひっそりとして人影がないけれど、どこからか人の声だけが聞こえていく。 夕日の光が奥深い林のなかまでさしこんできて、青い苔の上を照らし出している。 空山(くうざん) 人(ひと)を見(み)ず、 但(た)だ人語(じんご)の響(ひび)きを聞(き)くのみ。 返景(へんえい) 深林(しんりん)に入(い)り、 復(ま)た青苔(せいたい)の上(うえ)を照(て)らす。 空山 人を見ず、 但だ人語の響きを聞くのみ。 返景 深林に入り、 復た青苔の上を照らす。 |