題名: | 九日 |
作者: | 崔國輔 |
江邊楓落菊花黃,少長登高一望鄉。九日陶家雖載酒,三年楚客已霑裳。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
川のほとりの楓の葉が落ちて、菊の花が黄色く唉いた。老いも若きも高いところに登って、ひたすらに故鄉のかたを眺める。九月九日に酒のないのを嘆いた陶淵明には酒を載せて來てくれる人があったというが、わたしも同様の幸運にめぐまれ、酒に不自由はなかった。しかし、すでに三年このかた、楚の國の流人になっているわたしに とっては、この佳節も涙がとめどなく溢れてきて、着物のもすそまでぬれるほどであった。
江邊(かうへん) 楓(かへ)落(でお)ちて 菊花(きくくわ)黄(き)なり。 少長(せうちゃう)高(たか)きに登(のぼ)ってごに郷(きゃう)を望(のぞ)む。 九日(きうじつ) 陶家(たうか) 酒(さけ)を載(の)すと雖(いへど)も、 三年(さんねん) 楚客(そかく) 已(すで)に裳(しゃう)を霑(うるほ)す。 江邊 楓落ちて 菊花黄なり。 少長高きに登ってごに郷を望む。 九日 陶家 酒を載すと雖も、 三年 楚客 已に裳を霑す。 |