題名: | 題袁氏別業 |
作者: | 賀知章 |
主人不相識,偶坐爲林泉。莫謾愁沽酒,囊中自有錢。 | |
英譯: |
$Where I walked ,$ some one , unknown
to me . The two of us sit like
old buddies taking in the idyllic
pines and pools . But he needn't feel so
broke not buying the wine . In my
pocket there's enough $for us both$.
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日譯: |
ここの別莊のご主人とは格別知りあいではありません。ぶらりとやって來て、ご主人と對坐しているのは、お庭を拜見したいためです。わたしが來たからといって、酒を買わねばならぬなどと、ご心配はご無用にねがいたい。財布のなかには、ちゃんとおかねがあるんですよ。
主人(しゅじん)相識(あひし)らず。 偶坐(ぐうざ) 林泉(りんせん)の爲(ため)なり。 謾(まん)に酒(さけ)を沽(か)ふを愁(うれ)ふること莫(な)かれ。 囊中(なうちゅう)自(おのづか)ら錢(ぜに)有(あ)り。 主人相識らず。 偶坐 林泉の爲なり。 謾に酒を沽ふを愁ふること莫かれ。 囊中自ら錢有り。 こちらの別荘の主殿とは面識がなかった。こうしてさし向かいで坐っているのは、すばらしい庭園のためである。 酒を用意しようなどと、そんな心配はご無用に願いたい。さいふの中を探せば、それく らいの銭などありますぞ。 主人(しゅじん)相識(あいし)らず、 偶坐(ぐうざ)するは林泉(りんせん)が爲(ため)なり。 謾(みだ)りに酒(さけ)を沽(か)うを愁(うれ)うる莫(な)かれ、 囊中(のうちゅう)自(おのずか)ら錢(ぜに)有(あ)り。 主人相識らず、 偶坐するは林泉が爲なり。 謾りに酒を沽うを愁うる莫かれ、 囊中自ら錢有り。 |