題名: | 南望樓 |
作者: | 盧僎 |
去國三巴遠,登樓萬里春。傷心江上客,不是故鄉人。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
故郷を離れて、はるばると三巴の地まで流れてきた。高樓に登ってみれば、萬里のかなたまで春の眺めだ。それにつけてもわたしの胸は傷む、ああ、この江上を往來する旅人は、ひとりとして故郷の人ではないのだ。
國を去(さ)って三巴(さんば)遠(とほ)し。 樓(ろう)に登(のぼ)れば萬里(ばんり)春(はる)なり。 心(こころ)を傷(いた)ましむ 江上(かうじゃう)の客(かく)、 是(こ)れ故郷(こきゃう)の人(ひと)ならず。 國を去って三巴遠し。 樓に登れば萬里春なり。 心を傷ましむ 江上の客、 是れ故郷の人ならず。 われは長安の都を去って、遠く三巴の地に客となる身、たまたまこの南樓に登って眺めると、見渡す限り春景色、そぞろに故郷の春が偲ばれる。下を流れる江上を往來する船客はあれども、見知らぬ他國の人ばかり、故郷の者の一人 も居らぬは誠に心細い。 国(くに)を走(さ)つて三巴(さんば)遠(とは)し。樓(ろう)に登(のぼ)れば萬里春(ばんりはる)なり。心(こころ)を傷(いた)ましむ江上(かうじやう)の客(きゃく)、是れ故郷(こきやう)の人(ひと)ならず。 国を走つて三巴遠し。樓に登れば萬里春なり。心を傷ましむ江上の客、是れ故郷の人ならず。 住みなれた副都を去って、遠くこの三巴の地にさすらうわが身。南楼に登れば、万里のかなたまで春景色がつづく。川辺をゆきかう旅人の姿にわが心は傷む。そこには一人として、わたしの故郷の人はいないのだ。 国(くに)を去(さ)って 三巴(さんぱ)遠(とほ)く 楼(ろう)に登(のぼ)れば 万里(ばんり) 春(はる)なり 傷心(しゃうしん) 江上(かうじゃう)の客(かく) 是(こ)れ故郷(こきゃう)の人(ひと)ならず 国を去って 三巴遠く 楼に登れば 万里 春なり 傷心 江上の客 是れ故郷の人ならず |