題名: | 遙同蔡起居偃松篇 |
作者: | 張說 |
清都衆木總榮芬,傳道孤松最出羣。名接天庭長景色,氣連宮闕借氛氳。懸池的的停華露,偃蓋重重拂瑞雲。不借流膏助仙鼎,願將楨幹捧明君。莫比冥靈楚南樹,朽老江邊代不聞。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
みやこに生えているたくさんの木々はみんな勢いよく榮えているが、聞くところによると、そのなかでも、一つ松がもっとも群を抜いてりっぱだということだ。その名も御所のお庭に聞こえて一段と風情がまさっており、場所がらだけに宮殿にたちこめる盛んな瑞氣がかよっている。池の上にかかって、きらきらと美しい露の玉をやどし、絹蓋をふせたように枝葉が幾重にもかさなって、めでたい雲を拂いつつ茂っている。
この松はさらに幹から流れ出る膏が齢を延べる効能があるので、それで仙薬をつくる鼎を助けることを、もの惜しみしないだろう。それどころか全身全靈をささげて聖明の天子のおんために支えの柱となってもらいたいものだ。
清都(せいと)の衆木(しゅうぼく) 總(す)べて榮芬(えいふん)。 傳(つた)へて道(い)ふ 孤松(こしょう)最(もっと)も群(ぐん)を出(い)づと。 名(な)は天庭(てんてい)に接(せっ)して景色(けいしょく)多(おほ)く、 氣(き)は宮闕(きゅうけつ)に連(つら)なって氛氳を借(か)る。 池(いけ)に懸(かか)りて的的(てきてき)として華露(くわろ)を停(とど)め、 蓋(がい)を偃(ふ)せて重重(ちょうちょう)として瑞雲(ずいうん)を拂(はら)ふ。 惜(を)しまず 流膏(りうかう)の仙鼎(せんてい)を助(たさ)くるを。 願はくは 楨榦(ていかん)を將(も)って明君(めいくん)に捧(ささ)げん。 清都の衆木 總べて榮芬。 傳へて道ふ 孤松最も群を出づと。 名は天庭に接して景色多く、 氣は宮闕に連なって氛氳を借る。 池に懸りて的的として華露を停め、 蓋を偃せて重重として瑞雲を拂ふ。 惜しまず 流膏の仙鼎を助くるを。 願はくは 楨榦を將って明君に捧げん。 |