題名: | 塞下曲二首 一 |
作者: | 皎然 |
寒塞無因見落梅,胡人吹入笛聲來。勞勞亭上春應度,夜夜城南戰未迴。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
寒さきびしい邊塞の地は梅の木などはないし、したがって梅の花が散るのを見るすべもない。しかし、えびすの人が吹く笛のしらべに落梅花の曲があって、それが花の散るのを思わせるだけ。あのなつかしい六朝の古都南京のふるさと、みんなの送別を受けた勞勞亭のほとりには、もう春が訪れていることだろう。わたしは夜な夜な城南で戰闘がつづいて、まだなかなか歸ることができない。
寒塞(かんさい)、落梅(らくばい)を見(み)るに因(よし)無(な)し。胡人(こじん)吹(ふ)いて笛聲(てきせい)に入(い)れて來(きた)る。勞勞亭(らうらうていじゃう)上(じゃう) 春(はる)應(まさ)に度(わた)るべし。夜夜(やや) 城南(じゃうなん) 戦(たたか)って未(いま)だ回(かへ)らず。 寒塞、落梅を見るに因無し。胡人吹いて笛聲に入れて來る。勞勞亭上 春應に度るべし。夜夜 城南 戦って未だ回らず。 |