題名: | 送別 |
作者: | 魚玄機 |
秦樓幾夜愜心期,不料仙郎有別離。睡覺莫言雲去處,殘燈一醆野蛾飛。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
秦国の高楼で仲睦まじく暮らした蕭史と弄玉夫婦のように、あなたと結ばれて、これまで幾夜、 心ゆくまで楽しい契りをかわしたことでしょう。そのいとしい私の蕭史さまから、$突然$別れのお鹽葉を聞こうなどとは、思いもかけませんでした。甘美な愛の夢から醒めはてた今、名残の雲と化した私の行くえなど、どうか尋ねないで下さい。ジリジリと今にも燃えつきそうな灯火一つ、その炎のなかに、野辺の蛾が飛びこんで身を焦がしています。まるでこれからの私の姿を垣間見せるかのように。
秦楼(しんろう) 幾夜(いくよ)か 心(こころ)に愜(かな)いて期(ちぎ)りし 料(はか)らざりき 仙郎(せんろう) 別離(べつり)有(あ)らんとは 睡(ねむ)り覚(さ)めて 言(い)う莫(な)かれ 雲(くも)去(さ)るの処(ところ) 残燈(ざんとう)一盞(いっさん) 野蛾(やが)飛(と)ぶ 秦楼 幾夜か 心に愜いて期りし 料らざりき 仙郎 別離有らんとは 睡り覚めて 言う莫かれ 雲去るの処 残燈一盞 野蛾飛ぶ |