唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 同餞陽將軍兼源州都督御史中丞
作者: 蘇頲
右地接龜沙,中朝任虎牙。然明方改俗,去病不爲家。將禮登壇盛,軍容出塞華。朔風搖漢鼓,邊馬思胡笳。旗合無邀正,冠危有觸邪。當看勞還日,及此御溝花。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 匈奴の右地といわれた原州は、古の龜玆や流沙(タクラマカン沙漠)に通ずる要衝にあたっているので、朝廷でもとくに有能な將軍を任命されることになった。その昔、異民族を統治する將軍になって善政をしき、中國の文化に浴せしめた張然明のようなことが貴君に期待されているにちがいない。それで貴君も、有名な武將霍去病のように、自分の家のことなど念頭におかず一身をささげて出かけられるのだ。さすがにこの職に任ぜられる儀式はおもおもしいものであった。これから將軍が引率されて要塞を出て行く軍除の陣容は、さぞはなやかなものであろう。しかし、寒い北風が吹いてわが軍の戦鼓の響きをふるわせ、邊地のさびしい月は胡人の吹く笛をものがなしくさせることだろう。 けれども正々の旗をおしたてて堂々の陣を張った王師の行くところ、これに刃向かうものはないであろう。また百官の非違をただす御史中丞を象徴する獬豸冠は、高くそばだって綱紀肅正の効果は大いにあがるであろう。貴君が將軍として都督としての大任をまっとうされて凱旋される日は、おそらくここの御溝の花が咲きほこる、くる年の春のころであろう。それが待ち遠しいことである。
右地(いうち) 龜沙(きゅうさ)に接(せつ)し、中朝(ちゅうてう) 虎牙(こが)に任(にん)ず。然明(ぜんめい) 方(まさ)に俗(ぞく)を改(あらた)め、去病(きょへい) 家(いえ)を爲(な)さず。將禮(しゃうれい) 壇(だん)に登(のぼ)って盛(さか)んに、軍容(ぐんよう) 塞(さい)を出(い)でてやかなり。朔風(さくふう) 漢鼓(かんこ)を搖(うご)かし、邊月(へんげつ) 胡笳(こか)を思(おも)ふ。旗合(はたがつ)して正(せい)を邀(むか)ふること無(な)く、冠(かんむり) 危(たか)くして邪(じゃ)に觸(ふ)るること有(あ)り。當(まさ)に看(み)るべし 勞旋(らうせん)の日(ひ)、此(こ)の御溝(ぎょこう)の花(はな)に及(およ)ばん。
右地 龜沙に接し、中朝 虎牙に任ず。然明 方に俗を改め、去病 家を爲さず。將禮 壇に登って盛んに、軍容 塞を出でてやかなり。朔風 漢鼓を搖かし、邊月 胡笳を思ふ。旗合して正を邀ふること無く、冠 危くして邪に觸るること有り。當に看るべし 勞旋の日、此の御溝の花に及ばん。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系