題名: | 渡湘江 |
作者: | 杜審言 |
遲日園林悲昔遊,今春花鳥作邊愁。獨憐京國人南竄,不似湘江水北流。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
うらうらとのどかな春の日永に、園林に遊びくらした昔のことを思いだして悲しさがこみあげてくる。今年も花咲き鳥歌う春とはなったが、都を離れた遠い邊地の憂鬱をそえるだけだ。湘江の水が北に向かって流れているのとは似ず、京の人である自分が南方 へ放逐されてゆくのを、ひとり自分であわれんでいるしまつだ。
遲日(ちじつ) 園林(えんりん) 昔遊(せきいう)を悲(かな)しむ。 今春(こんしゅん) 花鳥(くわてう) 邊愁(へんしう)を作(な)す。 獨(ひと)り憐(あはれ)む 京國(けいこく)の人(ひと)南竄(なんざん)せられ、 湘江(しゃうかう)の水(みづ)の北流(ほくりゅう)するに似(に)ざるを。 遲日 園林 昔遊を悲しむ。 今春 花鳥 邊愁を作す。 獨り憐む 京國の人南竄せられ、 湘江の水の北流するに似ざるを。 |