題名: | 送崔融 |
作者: | 杜審言 |
君王行出將,書記遠從征。祖帳連河闕,軍麾動洛城。旌旃朝朔氣,笳吹夜邊聲。坐覺煙塵掃,秋風古北平。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
君王(くんわう) 行(まさ)に出(い)でて將(しゃう)たり。
書記(しょき) 遠(とほ)く征(せい)に從(したが)ふ。
祖帳(そちゃう) 河闘(かけつ)に連(つらな)り、
軍麾(ぐんき) 洛城(らくじゃう)を動(うご)かす。
旌旗(せいき) 朝(あした)に朔氣(さくき)、
笳吹(かすゐ) 夜(よる) 邊聲(へんせい)。
坐(そぞろ)に覺(おほ)ゆ、煙塵(えんぢん)の掃(はら)ふを。
秋風(しうふう) 古北平(こほくへい)。
君王 行に出でて將たり。 書記 遠く征に從ふ。 祖帳 河闘に連り、 軍麾 洛城を動かす。 旌旗 朝に朔氣、 笳吹 夜 邊聲。 坐に覺ゆ、煙塵の掃ふを。 秋風 古北平。 梁王が敕命を受けて契丹討伐の總大將として出陣される。君も掌書記の役を抑せつけられ、みなといっしょに遠征に従われる。そこで盛大な壯行の宴會がもよおされることになった。その帳が伊水のほとりの伊闕までもつづいているし、大將たちのふるわれる采配は洛陽の城を動かす勢いがある。しかし、この旗指物の軍勢が邊地に乗りこんで行けば、朝は吹きすさぶ北風の塞さ、夕は遠くに聞こえる胡笳の聲のかなしさ、まことにたいへんなお骨おりであろう。でも、この王師の大軍の行くところ、ちょうど秋風が煙塵を吹きはらうように、侵入した蛮族を追いはらって古の北平の地方一 帶は平和を恢復することであろう。 |